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ブブのながいはなし25

「じょうず」歌の合間に多分きっと幽霊だと思うものはブブの心に話しかけてきます。ブブの足はステップを踏んで、なんだかちょっと心も体も軽くなるようでした。体が喜んでいるようなそんな感じです。肩のあたりの温かさはすっかりブブになじんでいました。心に響く心地よい歌も続けてくれています。「困ったらステップを踏んでみるといいよ」やさしいアドバイスに、ブブは心の中でうなずきます。「ステップを踏んでいたら次の一歩がすぐ踏み出せるから」「ね、そんな気がしない?」幽霊なるものは畳みかけるように話しかけてくれます。ブブは心の中でうんうんうなずきます。でも本当にそうなのかなとも思います。口で言われるのと実際にやってみるのとでは全然違うのです。でも、ブブの足は軽快にステップを踏んでいるのでした。そう、もうすでにできているのです。

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