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ヨハネス・フェルメール / メトロポリタン美術館
ブブのながいはなし26
ブブは軽快にステップを続けていましたが、なんだか疲れてきました。動き続けることはとても疲れることでした。心地よかったはずの歌も苦痛になってきました。いつもそうなのでした。最初はよくてもどんどん嫌になってくるのです。ずーっと同じということはありませんでした。肩に乗ってくれている温かさもずっしり重く感じられます。「はあ、疲れた」ブブはステップをやめました。すると歌も止まります。「じゃあ休もう」幽霊なるものが語りかけてきます。「疲れたら休めばいいんだよ。そしたらまた動けるから」ブブには全然ピンときません。そしてどっと疲れが押し寄せてくるのでした。