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ブブのながいはなし47

「手を動かせない?」どこかから聞こえる声がブブに問いかけます。ブブは咄嗟に耳を塞いで、もう何も聞こえないんだと自分に言い聞かせていました。「君はやっぱり噂どおりだ」きっと幽霊なるものがまた声を飛ばします。「難しいことをしたがるんだね、君はコントロールが好きなようだ」声が止まりません。ブブは耳を塞いでいましたが、声ははっきり届いていました。耳から聞こえるというより、声が体に響いてくるのです。「君は簡単なことだけすればいいと思うんだ」なおも幽霊なるものは話しを続けます。もうブブは、またいつもの癖でどうでもよくなってきました。そう思うと、笑い声が響きます。「それはいい癖だ。とにかく体を動かして。ほら、手をグー、パー」なんだかとても楽しそうに話してきます。「笑ってみたっていいんだよ」ブブはため息しか出ません。そんな気分では全くないのです。でも声は、次々ブブの体に響いてきます。

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