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ブブのながいはなし22

ブブははっとしました。また一人になる……。一人ぼっちはブブにとって怖いことでした。心細くて、どうにも不安で、感じたくないことでした。そっと目を開けてみます。暗い建物は変わらず、幽霊の気配もまだそこにあるようでした。もう怖いものだらけです。ブブの目から涙がこぼれてきます。「なんでこんなことになってしまったんだろう」ブブの目から涙が溢れてきます。「こんなに怖いものばっかり、どうしようもできないよ」目頭があつくなって、鼻水で息ができなくて、とても苦しくなりました。「ここからいなくなりたい」もう嫌だ、全部嫌だ、全部消えてしまえ。ブブの思いはぐちゃぐちゃになっていきます。目の前も涙でぐちゃぐちゃです。もうダメだ、もう嫌だ、それだけがブブを支配していくのでした。

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