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眠りの国
私は朝が弱い。
もちろん、仕事の日だとか、友人とお茶をする予定の日だとか、デートの日だとか、そういう日は時間には起きる。何なら仕事の日以外なんかは楽しみが過ぎて本来の起床時間の2.3時間前に起きてしまう、なんてこともザラだ。(この話をするとまたとても長くなってしまうので、また次の機会にすることにしよう。)
そして、(というのは接続詞として間違っている気がするが)何かに起こされなければ一生寝ていられる。
そう、私は寝るのが好きなのだ。
幼いころから、本当にどこででも眠る子供だった。と母は言う。
ご飯を食べながら寝るなんてことはしょっちゅうで、庭で遊んでいる最中、日陰を見つけてはそこでうとうとしたり、かくれんぼなんかした際にはいい隠れ場所を見つけた!と思ってしゃがみこんだりすると気づけば夕方で、誰にも見つけられずに終わっていた、なんてこともザラにあった。(みんなはいつも私が寝ることを知っているので、あまり気に留めていない様子。それもどうなんだ。)
部活を始めてからは、遠征の道中の車内で真っ先に寝ていた。
これは共感を得やすいのだが、車の揺れはほんとうに心地いい。眠りに最適な場所なのでは、と思うほどに。
私はよっぽどの強風や大雨でないかぎり、少しだけ窓を開けるのが好きだった。
隙間から入ってくる心地よい風と、閉めていれば嗅ぐことのできないであろう外の匂い。身体を揺らす細やかな振動。たまに大きな揺れがきて、身体がぐわん、と揺れるのを感じながらもまた眠りにつくあの言葉では言い表せないほどの幸福感。
他にも、ある晴れた朝なんかに窓を開けて外の音を聞いている時間。
皆がせわしない朝を過ごしている音、母親であろう声が子供たちを呼ぶ声、犬の声に、工事の音。それらを聞きながらぼんやりしていると心地いい睡魔が襲ってくる。
これを書いている今この瞬間にも。
#日記 #眠りの国