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8/9 文庫本『きらめきを落としても』刊行

 こんにちは。暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。鯨井あめです。
 今年は元旦から何かと地震の多い年ですが、否応なく日々は続きますね。備えをして、防災意識を高めつつ、リラックスして過ごしましょうね。

 さて、本日は新刊のお知らせです。

文庫本『きらめきを落としても』刊行

 短編集『きらめきを落としても』の文庫本が、本日発売となりました。
 順次全国の書店に並ぶと思われます。 

文庫版『きらめきを落としても』の書影。
人々が行き交う交差点の真ん中で、白杖を持った女の子がこちらを見上げている。その人々のなかには、バイオリンを持った男の子や、黒猫もいる。
白い帯には、「女の子が振り返った。世界が動きを止めた。小説現代長編新人賞受賞『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の鯨井あめが贈る、まばゆく光る六つの宝石のような青春小説集。スピンオフ掌編も文庫特別収録!」と記されている。
文庫本『きらめきを落としても』書影(講談社BOOK倶楽部より)

女の子が振り返った。
世界が動きを止めた。

小説現代長編新人賞受賞『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の鯨井あめが贈る、まばゆく光る六つの宝石のような青春小説集。
スピンオフ掌編も文庫特別収録!

女の子が、きらめきを落とした。一目惚れのあの子へと続く道は僕らしさを探す旅路だった(「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」)。
俺が小説を書かなくなったのは、あなたの作品に打ちのめされたから。なのに…(「言わなかったこと」)。
全六編。小説現代長編新人賞受賞作家が描く宝石のような青春小説集。

講談社BOOK倶楽部より

 素敵な装画は単行本に引き続き与さん、装幀は岡本歌織(next door design)さんです。
 与さんのとってもおしゃれな扉絵も引き続き付いておりますので、お楽しみいただければ幸いです。
 それから単行本刊行時に、漫画家の谷川史子さんが「上映が始まる」の冒頭をコミカライズしてくださっています。ぜひご一読ください。

 文庫収録にあたり、全体的に軽く筆を入れています。単行本、文庫本、それぞれの良さがあったらいいな、という思いからです。
 また文庫本特別収録として、電子版で公開していた掌編集も付いています。こちらも一部加筆修正をしております。

 本作の単行本は教材に二次利用していただく機会が多く、教科書や問題集の小説にわくわくしていた私としても嬉しい作品に成長しました。
 文庫本『きらめきを落としても』も、読者の皆様と様々な出会いがあればいいなと思います。
 よろしくお願いいたします!

徒然

 ありがたいことに、いろいろ執筆のご依頼をいただいておりまして、しばらくはこまめなお知らせが続くと思います。

 ひとまず10月末に幻冬舎より、『白紙を歩く』という長編小説が刊行予定です(すでに刊行の準備作業が始まっています)。
 走る理由を探す陸上部のエースと、小説を書いている本の虫が、ひょんなことから期間限定(?)の友だちになるお話です。

 来年の予定もすでに入っております(新作を絶賛執筆中です)ので、お楽しみに。