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10/23 単行本『白紙を歩く』刊行

 こんにちは。鯨井あめです。
 季節外れの気温が続きますが、空の様子はだんだん秋めいてきましたね。
 皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 さて、本日は新刊のお知らせです。


単行本『白紙を歩く』刊行

 単行本『白紙を歩く』が、本日刊行となりました。
 全国の書店に順次並びます。
 早いところでは、昨日から並んでいるかもです。

『白紙を歩く』書影。女子高生が真反対の方向を向いて座っているイラスト。片方の子はポニーテールで、スポーツウェアに制服のスカート姿。本を読んでいる。片方の子は癖毛で眼鏡をかけている。制服姿。帯の内容は引用文の前半と同じ。
単行本『白紙を歩く』書影(幻冬舎公式サイトより)

天才ランナーと小説家志望。人生の分岐路で交差する2人の女子高生の友情物語。

ただ、走っていた。
ただ、書いていた。
君に出会うまでは――。

立ち止まった時間も、言い合った時間も、無力さを感じた時間も。無駄だと感じていたすべての時間を掬い上げる長編小説。

「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」
ケガをきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。
付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。

ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。

幻冬舎公式サイトより

 ふたりの主人公を柔らかいタッチで描いてくださった装画は丹地陽子さん(XInstagram)、統一感のある色使いが目を引く装幀は上原愛美さん(bookwall)です。

 とっても素敵な一冊になりました。
 ぜひお手に取っていただければ幸いです。

 本作品にご感想をお送りくださった書店員様に、この場を借りてお礼申し上げます。
 本の世界と人の日常をつなぐ仕事。本屋さんが大好きな私にとって、本の番人のような書店員さんからいただけるコメントには、また違った喜びがあります。
 いつもありがとうございます。本当に励みになります。

 また、文筆家としてもタレントとしてもご活躍中の宮田愛萌さん(XInstagram)も、本作品の書店用POPにコメントを寄せてくださいました。

 今年に入ってから、『あやふやで、不確かな』『春、出逢い』と小説を刊行されている宮田さん。このようなご縁を持つことができて嬉しいです。
 素敵なコメントを、本当にありがとうございます。

 不思議なことは何も起こらない、ふたりの高校生の物語です。
 よろしくお願いいたします。

エウレカ!


徒然

 ここ数か月、noteに掌編を投稿しています。
 いずれも趣味で書いている作品です。
 かつてネットに小説を投稿していたため、その流れで載せています。
 昔は高校生や大学生をしながら小説を投稿していて、いまは小説家をしながら小説を投稿している感じです。
 趣味で書いた作品の投稿を始めたのは、いまの環境や仕事のペースに慣れてきて、趣味を再開する余裕が生まれたからです。

 プロとして小説執筆のご依頼を戴き、その小説を本にしていただき、お金を出して買ってくださる方がいることは、重々承知しております。
 作品を無料公開することの意味や影響も、かなり考えました。
 でも結局のところ、仕事は仕事、趣味は趣味ですし、仕事の作品と趣味の作品ではできることが違うし、何より小説を書くことが楽しくて(それはもう楽しくて!)大好きだから、今後も気楽に掌編を載せていきます。

 イラストレーターさんや漫画家さんがSNSに趣味の絵をアップするのと、似た心境かもしれませんね。

 趣味だと明言したので、今後はもうちょっとランダムかつフリーダムに投稿していきます。




 現在、いろいろなお仕事がゆっくり進行中です。そのうちお知らせしますね。
 それでは、今回はこのへんで。