作品について
こんにちは、鯨井あめです。
作品を固定記事で紹介することにしました。
寄稿情報については、サイトで読めるもの・聴けるものを中心に載せています(一部例外もあります)。
単著
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』(講談社)
第14回小説現代長編新人賞を戴いたデビュー作。
本が嫌いなのに本を読んでいる高校生の主人公・越前亨と、雨乞いならぬクラゲ乞いをしている後輩・小崎優子の物語。
しらさや尚さんに冒頭をコミカライズしていただきました。
たくさんの書評をいただき、入試やテキストなどの教材に使っていただいた他、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」の6位にも選出されました。ポッドキャスト「ながエフエム~声の本屋~」でも紹介・朗読していただくなど、私を遠くまで連れてきてくれた作品です。
ライト文芸と一般文芸の中間くらいを意識して書いています。
『アイアムマイヒーロー!』(講談社)
受賞後第1作目。
大学生の主人公・敷石和也が、「赤の他人」の姿で十年前にタイムスリップする物語。同級生の渡来凜と、地域猫ならぬ地域犬のマイゴとともに、タイムスリップと不気味な事件の謎を追う。
ブックジャーナリストの内田剛さんが書評を書いてくださいました。また米井里実さんが紹介PVを作成してくださいました。
文庫版にはがっつり加筆修正を入れています。また文庫版のみ、宮田愛萌さんとの対談が収録されています。
ライトタッチのSF小説です。デビュー作とは違い、三人称です。
『きらめきを落としても』(講談社)
ボーイ・ミーツ・ガールがテーマの短編集です。
主人公はいずれも大学生。ブラックコーヒー、天体観測、ループもの、黒猫追跡、ヴァイオリン、文芸活動の6編収録。
本作の単行本は、模試やテキストなどの教材に二次利用していただく機会が多く、『くらげ』や『ヒーロー!』とは違った方向に成長しました。
文庫版にはスピンオフ掌編が収録されています。
本書きっかけで、雑誌ダ・ヴィンチさまにて柿原朋哉さんと対談させていただきました。
またインタビューも受けています。
ありがたいことにどの短編も好評で、バランスの良い、とっつきやすい短編集になったかなと思います。
『沙を噛め、肺魚』(講談社)
前編・後編の中編2部構成の小説です。
音楽を愛している少女・ロピと、気象予報士になる予定の少年・ルウシュが主人公。十代後半のふたりは、白い沙に埋まりつつある世界を生きる。芸術作品を作ってくれる便利な機械〈クリエイター〉と共に。
あわいゆきさんが書評を、内田剛さんが書評を書いてくださいました。またSFソムリエジャンクションにてご紹介いただいた他、書評家さんが動画で取り上げてくださいました。
日本経済新聞さまの書評や、『小説すばる』さま8月号の書評でも取り上げていただきました。
ちょっと濃いめのSFになりました。いわゆるディストピアものです。
筆致は重めでモチーフは抽象的です。
『白紙を歩く』(幻冬舎)
ダブル主人公です。
ひょんなきっかけで期間限定の友だちになった、陸上部のエース・定本風香と、小説家志望の本の虫・明戸類。ふたりは交流を深めながら、仲良くなったり離れたりしつつ、自分の“いま”と向き合っていく。
試し読みとキャラクター紹介はこちらからご覧いただけます。
ブックジャーナリストの内田剛さんが書評を書いてくださいました。
また宮田愛萌さんが推薦コメントを寄せてくださいました。
「高校生に届く作品を描いてほしい」という編集担当さんのお話から生まれた、現代ドラマの作品です。
共著
『Story for you』(講談社)
総勢62人の作家による、62編の掌編集。
中学生の女の子ふたりが主人公の「八月のアイスを待つ」を寄稿しました。
バラエティ豊かな一冊なので、ぜひお手に取ってみてください。
その他
エッセイ 好書好日「大好きだった」
こちらのコーナー「大好きだった」に、エッセイを寄稿しました。
全4回。とても楽しいエッセイになりました。
ラジオ 聴く百物語
こちらの企画に、ホラー掌編「イヤフォン」を寄稿しました。リンク先のサイトでは、山崎怜奈さんが朗読してくださっています。
また「聴く百物語」とコラボした『小説現代』2023年8月号に、同作「イヤフォン」並びに「おたより」「風鈴」の計3本の掌編を寄稿しました。
こちらは該当号の電子版をご購入いただくと読めるはずです。
名だたる作家陣がホラー掌編を寄稿しているので、ぜひ。
ラジオ JET STREAM
こちらに、短編「世界の果ての焚火」を寄稿しました。
福山雅治さんの朗読で、2024年4月29日から5月3日に渡って放送されました。
最後に
刊行や寄稿のお知らせは、今後も随時追加していきます。
気になった作品があれば、お手に取っていただければ幸いです。
それでは皆様、良い読書ライフを!