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6/15 文庫本『アイアムマイヒーロー!』刊行

 こんにちは。鯨井あめです。
 久々の更新になりました。およそ1年ぶりです。昨年の夏に『きらめきを落としても』の刊行をお知らせしてから、暑さが和らいで、葉が散って、雪が融けて、桜が舞って、梅雨でした。あっという間ですね。
 さて、本日は文庫本のお知らせです。

文庫本『アイアムマイヒーロー!』刊行

 6/15に、文庫本『アイアムマイヒーロー!』が刊行となりました。

『アイアムマイヒーロー!』表紙
講談社BOOK倶楽部より

自堕落な日々を過ごす大学生・敷石和也(しきいし たかなり)。
同窓会を抜け出た彼は、駅のホームから転落する女性を目撃。
直後に意識が遠のき、気づくと過去にタイムスリップしていた。
眼前には小学生時代の無鉄砲な自分がいて、自身は見知らぬ子どもの姿になっている。
この「奇跡」は何なのか。
気鋭による情感豊かな現代SF長編。

講談社BOOK倶楽部より

 表紙のかっこいいイラストはあすぱらさん、ぐっと目を引くデザインは岡本歌織(next door design)さん、素敵な帯コメントは『きらきらし』を上梓された宮田愛萌さんです。とっても豪華です。ありがとうございます。また巻末には、宮田愛萌さんとの対談が収録されています。
 ※この対談は2021年に行ったものです。

 ありがたいことに、多くの方が単行本の『アイアムマイヒーロー!』を愛してくださいました。
 100点満点の作品を目指して執筆して、それでも天井には届かなくて、98点や99点で歯噛みしながら編集者さんへお渡しした原稿が、いろいろな方のお力添えで最高の一冊になって、誰かの元へ届いて、読んでくださった方の心の本棚に並べていただくことで、300点にも5000点にも10000点にもなりえます。
 自著を読んでいただけることは、本当に喜ばしいことです。

 しかし原稿完成から2年も経過すると、作品のさらなる可能性が見えてきます。
 いまの自分なら改良可能だと感じたので、文庫化にあたり、加筆修正を行いました。

 おかげさまで、2年前の努力の結晶である単行本『アイアムマイヒーロー!』、いまの努力の結晶である文庫本『アイアムマイヒーロー!』、双方が、そのときそのときの思いが詰まった大切な一冊となりました。
 本屋さんでお見かけの際は、どうぞよろしくお願いいたします。

 ちなみに私は単行本の裏表紙が大好きなので、こちらもぜひ、何かの折にご覧いただけたら嬉しいです。

 あと、作中に出てくるアノマロカリスは「アノマロカリス・カナデンシス」です。


近況

 ずっと、長編を書いています。最適解が見つからず、直しに直しを重ねています。じっくり磨いているので、そのうちお届けできればと思います。
 上記とは別のお知らせも、そのうち。来月には。


 それでは、今回はこのあたりで。