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カメラに囲まれた話
自分が生まれ育った兵庫県でも全く知らない場所はたくさんあるなと思う。
"集落丸山"
茅葺き屋根の建物が残る貴重な集落。この場所を知ってもらおう、たくさんの人に来てもらおうとお宿を始めたそうです。今回、私はそんな集落丸山で歌いました。
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LIVというところから連絡をいただき、自分が歌っている様子を撮影してもらうことになった。この文章はその映像の初めに流れるナレーション。兵庫県の丹波篠山にある"集落丸山"は聞いたことも見たこともなかったけれど緑が豊かでとても気持ちのいい場所だった。
私が"自然が近い建物で歌いたい"
と言ったらLIVの方がここを紹介してくれた。残念ながら当日は雨が降っていて、外で歌っている様子を撮影することは出来なかったけど、側に緑があるというだけで気持ちがとても軽くなった。歌っている間、鳥の声やさわさわと葉っぱが揺れる音、雨が降ったことで湿った土の匂いや、流れの速い雲、色んなものが見えて聞こえてすごく幸せな時間だった。
今回カメラが3台もあって、もちろんちゃんとそれを一気に見られるようなモニターまである。私はこれまでそんな大掛かりな撮影をしたことがなかったのですごくワクワクドキドキした。みんながすぐに指示を聞けるようにインカムみたいなのをつけていて、カメラワークの話をしていた。当たり前だけど"こりゃプロの仕事だ。"と感心しながら眺めていた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161989461/picture_pc_c6b019bd46137a149ce25610c9687c04.png?width=1200)
そんな感じに浮かれているからもちろん緊張もするわけで、(当日はそこまで緊張しているつもりはなかったんだけど)映像にはきっちり固くなっている私が映っていた。
特に曲についてのインタビューを受けている場面。私は普段から
「関西人やのに関西弁が抜けるなんて流石にあかんよな。」とよくほざいている。
そのくせこのインタビューでは標準語9:関西弁1くらいで話をしている。なんてこった。
かたいよ、かたすぎる。かなりよそ行き、がちがち人間だった。
もっといつでも自然な私でいられたらいいのに!と少し反省した。最後の方に写っている手をピロピロしながら走っている私や、なんかヘラヘラしているのは良くも悪くもすごく自然な私だな〜と。はじめからそうあれたらいいのにね。
この間、"良く思われようと取り繕って、それを良いと思われても嬉しくない。"
というのを聞いてなるほどなと思った。私は結構他人にどう思われるか、どう見られるかを気にしてしまうけれど確かに変に取り繕ってそれを良いと思われても、本物の私を良いと思っているわけではないのだなと。そしてきっと良いように見られることを意識し続けるのってしんどいことなんだろうなと。
頭では理解したけどすぐにはなかなか治らない癖のようなものなので、きっとまたよそ行きガチガチ人間になってしまうんだろう。それでも取り繕った偽物よりちゃんと素の自分で"素敵でしょ?"と思えるようにいつかなりたいな。
そんなことではなくて、撮影はすごく大変。(私は大変ではない。まして今回は一発撮りだった!)撮るだけではなくて編集したり音と映像とを合わせたり。とにかくこの数分を作るのに想像できないくらいの時間と労力がかかっている。わざわざ撮影前日に東京から兵庫に来て、当日も朝から動いてくれていた。とってもありがたい。
ここからは、映像の最後に流れたナレーション。最初と最後のナレーションは、撮影をしたその日に家に帰って書いた日記、文を基に話している。私の言葉が好きだと言ってくれて、私の良さをどうにか伝えようと考えて撮影して編集してくれた山口さん。そしてLIVの皆さん。ありがとう。そして映像は集落丸山のホームページにも載せてくださるそう。
私は本当に人に、愛に恵まれているなと。
岡山であった嬉しい話はまた今度、次の日記で。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161990933/picture_pc_20cc257b62bdb4aa79b038ccca35724d.jpg?width=1200)
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目に見えるものや分かりやすいものを捉えるとそれだけで満足してしまうことが多いけれど、実はそれ以外のものが大切だよなと思います。この映像には、私やサポートしてくれたヒュードロドンたちが分かりやすく前に映っているけれど、この場所を大切に残そうとしている人や真舟とわや音楽に愛を持って映像、音を撮ってくれた人たち、たくさんの人や想いが含まれています。それをどうか受け取ってほしいという訳ではなくて、ただただ愛に囲まれて私がここで歌えていることがとても幸せだなと思います。これから歌うどんな場所にも、もちろん歌以外でもそこにはきっとたくさんの気持ちがあって愛がある。それを大切にして私は生きていけたら良いなと思っています。