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スイッチが押される日。【RYTHEM】


『5/21(金)21:00〜Youtube生配信にて
みなさまに大切なお知らせがあります。』


この突然の報せに、私はびっくりして、
思わず携帯のカレンダーとその言葉の投稿時間を確認した。




どっちもちゃんと、「2021年」。

今、現在。


これが私の夢じゃないことがはっきりとわかり、
安心と期待とワクワクとドキドキがいっぺんにやってきた。

おかげで私の感情は嬉しい大混乱となった。


=====

『RYTHEM』

読み方は、リズム。


私が小学生の頃から、ずーっと好きだったアーティスト。
周りのみんなが流行歌を口ずさむ中、
私は頑なに、彼女たちの曲を再生し続けました。
校内放送で流して、誰かの”好き”にならないかぁ、
なんて目論んだこともありました。笑
(お昼前に放送室に駆け込むことができず、その目論見は不達となりましたが…笑)



そして、時は流れて、2011年。
RYTHEMは解散しました。


解散ライブもあったのですが、場所は東京。

田舎に住むまだまだ幼い私にとって、東京はとても遠い場所で。
(実際、距離・金銭面的にとても気軽に行けるような所ではありませんでした)

パソコンの画面越しに映る彼女たちを必死に目に焼き付けていました。


解散ライブ日に、ファンからの寄せ書きを贈ろう!という企画が、
ファンの間で密かに行われていまして、
遠方に住んでる人は、代筆するのでメールで送ってね!という配慮までしてくださっていました。

解散発表後から寄せ書き締め切りまでの日、
毎日毎日、大好きな二人に、どんな言葉を贈ろうか、どんな想いを伝えようか、
と悩みに悩んでいましたが、

結局私は、彼女たちに贈る、最適な言葉を見つけることができず、
寄せ書きコメントを送ることができませんでした。


「ありがとう」という簡単な言葉じゃ物足りないくらい、
私にとってRYTHEMは、本当に大切で大好きな存在でした。
当時から、自分の思いや考えを文章にするのが好きだったのですが、
この時は、自分の思いにふさわしい言葉が全く浮かびませんでした。


解散から、1年後、彼女たちは、それぞれ、Neat’s(現在は新津由衣名義)、yucatとして音楽活動を個々に再開します。
もちろん、彼女たちの活躍をひっそりと追い続けていました。


それから、私はいろんな音楽を知り、いろんな音楽を好きになり、今に至ります。
ロックバンドの魅力に魅せられてからは、バンド音楽ばかりを聴くようになっていきました。

背丈も髪型も、好きな服の系統も、普段聴く音楽も、
あの頃とは大きく変わってしまったけど、

RYTHEMの曲を再生すると、
必ず、あの時と同じ、
ワクワクキラキラした世界の扉が開かれました。


文学(本)が人格形成に助長しているのであれば、
音楽はきっと、記憶に根付いて、
その時の”私”を呼び起こしてくれるスイッチなのかもなぁ、と思ったり。



RYTHEMを知らない方のために、彼女たちの魅力を語ると、
『至極のハーモニー』
だと私は思います。


私は、小・中と合唱を齧ってきた人間でして、
音楽をやってきた人間ならば、ある程度身についてる『相対音感』というものが、まぁ私にもあります。
相対音感とは何かというと、すごく簡単にいうと、
ある曲を半音上げたverで歌えるかどうか、とか、メロディのハモリを咄嗟に歌えるか、みたいなことです。(私はそう思ってます!)

私は先に挙げた両方をできますし、なんならハモリは大得意で、一度聞いた曲ならある程度ハモリパートを歌えます。


それくらい相対音感を持っている自信があるのですが、
RYTHEMの曲を聴いて、ハモリパートを歌ってみよう、とした時、彼女たちのすごさに気づきました。

RYTHEMの何がすごいって、
彼女たち、主旋律と副旋律でパート分けしていないんですよね。
どういうことかというと、主旋律を歌ってるのに急に副旋律(ハモリ)へと移行してたりするんです。
しかもこれが全く違和感がないんです。
(だからこそ、最初きいた時には気づきませんでした。。)


二人の音域、声色が調和しすぎている、というのが理由の1つ。
正直、初めて聴く人は、どっちが「YUI」でどっちが「YUKA」か、きっと聞き分けできないんじゃないかなと。(実際、私の友達がそうでした笑)

副旋律は、主旋律より上の音域か、下の音域に当たるのですが、
先に挙げたように、
RYTHEMは主旋律と副旋律を交えてメロディを作っているため、
副旋律の音域が、上だったり下だったりするわけです。
おかげで、最初聴いたときに、副旋律はどっち!???という混乱に陥りました。
(正直、正しいハモリパートを知ったのは、カラオケで歌った時でした……笑)


RYTHEMは、主旋律パートと副旋律パートという分け方をしていないため、
二人で1つのメロディを作り上げている、といった方が正しいのかもしれません。


本当に二人のメロディが絶妙で、歌の構成に圧倒されたのは、
後にも先にもきっとRYTHEMだけです。


=====


2021.5.21、Youtubeでお知らせがある、とだけの報せだったので、

それがどんなお知らせなのか、まだまだ分からないことだらけですが、

11年越しに、二人揃っての姿を、この目で見ることができるなんて、
もうそれだけで、ありがとう、という気持ちでいっぱいです。
(そしてこの報せとともに、Twitter、Instagram、Youtubeチャンネルが開設されているので、これはもう期待大なのです…!!)

歌ってくれるかなぁ。
また大好きな2人の歌が聴きたいなぁ。

また、こうして、大人になった(と思ってる)私に、
ワクワクを届けてくれてありがとう。

やっぱり幾つになっても、私にワクワクキラキラを届けてくれる「RYTHEM」は、私にとってのポップスターだなぁ。


5月21日は絶対に残業したくなくて、
事前に希望休を出したので、準備はばっちりです。
あと1週間足らずですが、
この待ってる期間、そわそわしながらRYTHEMの曲を再生する時間さえも大切に思えて、
なんだか全ての時間が愛おしく感じています。


ワクワク。



きいろ。

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