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銅版画の思い出

図書館へ行ったら小さなクリスマスコーナーが。
カポーティを一冊連れてきて。
山本容子さんの版画がとても素敵!

昔、ある会社にいた時(東京タワーの近くで、最先端の事業をやってる会社だった)、社名入りカレンダーの挿絵が山本容子さんの版画でした。
さすが最先端は違うな。オシャレだな。
そう思ってたら、営業の人が「なんで今回の絵はコレなんだろう」と、少し不機嫌に私に言ってきたのでした。
どうやら気に入らない様子。

「え、すごく素敵だと思いますけどね〜」
と笑いながら返事して、ああこの人とは趣味が違うのね、と思っただけで終わったのだけど。

あれから数十年。
今だったら私何て言うかな?
趣味なんてどうでも良いって思いながら、「そうですか〜、どんなカレンダーがお好きですか?」くらいの返事はできそうかな。
ほんのちょっとした違いでも、言葉と心には大きな違いがあると思います。自分にも、相手にも。コミュニケーションとしても。

心理学を仕事にしていて日々考えるのは、相手を受け入れるという意味について。
許容するとか理解しようとするとかの前に、まずは目の前の人にちゃんと興味を持つということ。

ある意味、コミュニケーションもマインドフルネス。
今ココに集中する。
今目の前の人に集中する、という技術。


どんなところにも、どんなものにも、数々のエピソードを思い出せるって面白い。
今の私ならどうするだろうと考えてみたり。
そんなふうに歳を重ねるのを楽しめたら嬉しいです。


#あるクリスマス #カポーティ #銅版画

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ame
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