なんで結婚するんだろう?
ときどき思うことがある。
なんでみんな結婚するんだろう?と。
わたしはなんで結婚したのか、と聞かれたら、
「一度してみたかったから」だ。
わたしが結婚してみたいな、と思っていたときに、この人だったら、いっしょに暮らしていけるかも知れないという人に出会って、その人も結婚したいと思ってくれていたから、結婚した。
一生添い遂げたい、とか、おじいちゃんおばあちゃんになるまでいっしょにいようね、とかそこまで考えられなかった。
わたしの性質として、回数券とか年間パスポートとか、いくらお買い得であっても、買うことに踏み切れないところがある。
自分の気持ちが変わってしまうのが怖いからだ。
もう行きたくないけど、買ってしまってもったいないから行くか、と思いたくない。
それと結婚とはちょっと違うかも知れないけど、わたしは同じようなことを感じてしまって、結婚するのが怖かった。
結婚してしまったら、自分の気持ちが変わっても簡単に別れたりできないと思ったから。
わたしにとって、結婚とは永久パスポートを買うような勇気が必要だった。
でも、今は、結婚したからと言って一生添い遂げなければいけないとも思わないし、別れるという選択肢がありながら、結婚生活を続けている、ということの方が意義があるような気もしている。
だからなおさら、なんで結婚したいと思ったんだろう?なんで結婚生活を続けているんだろう?と考えてしまう。
(余計なことを考えてしまうのは、たぶん、わたしが暇だから)
好きな人とずっといっしょにいたいから、という理由なら、同棲でもいい。
自分に何かあったとき心強いから、という理由は、なんか保険みたいだ。
お金はひとりでも稼げるし、子どもが絶対欲しいわけでもない。
ひとつ挙げるとしたら、他人と暮らして、他人と家族になることで不自由なことが増えるから、かも知れない。
自由を求めるなら、ひとりの方が限りなく自由で、楽で、自分のためだけに時間を使うことができる。
でも、生きていると自分のためだけに時間を使うだけでは持て余してしまって、限りなく自由なことに対して途方にくれることがある。
他人の役に立ちたいし、自分のためにはできなくても、他人のためならやってあげられることがある。
ある程度の決まりや枠組みがあった方が、楽な時がある。
だから、他人のために時間を使うことや、他人のことを考えなければいけないことに不自由さや面倒くささを感じることがある一方、自分の生活に少しの制限が生まれて、選択肢が狭まったり、自分の思い通りに行かずに思いがけない方に事が進んだりすることをちょっと望んでいるんだと思う。
それが結婚したい、してみたいと思った理由。
他の人はどうなんだろう。
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