【海と山の境目】 第12話 ほんとうの光
揺れる車に寝そべりながら、隆志の頭の中はグルグル廻っていた。
筒状の物体が分裂し、一気に増加する。頭がパンクする寸前で、筒の中から出てきた球体の紋章が、散らかったそれを綺麗な一列に配置する。やがて、いろいろなマークが様々な形を作りながら、一つの方向へと進んでいった。確実なことといえば、全てはモノトーンということだけだった。
「私が居なくても、音はいつでも聞こえるよ。波も同じように割れるの。風も流れてるから。だけどね、私のことは忘れないでください。」
無機質なビルの光が、直視することさえできない隆志の顔を照らす。月光を見つけられなかった。金網越しの光は、隆志の判断能力を失わせてしまっていた。
そのときは終わることなく続き、そのあとに、鉄格子に囲まれることを思い出せなかった。消毒液のにおいだけが、鼻をツンとついた。星を見つけられたのは、その後だった。
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メッセージありがとうございます
あなたからの想いは
わたしの想像以上だったようで
実感できていなかったことを
今、申し訳なく思っています
ずっとあなたの中で
守られていた自分が存在したこと
とても幸福に感じます
今まで記したものを
ひとつひとつ振り返るのは
労力だけでなく精神面でも
大変だったことと思います
到底わたしには出来ません
その強さが羨ましいです
最後の記事、読ませて頂きました
すでに悟りの中と感じられました
その静観に温かく包み込まれるようでした
丁寧なメッセージとお気持ち
本当にありがとうございました
今後の御多幸、心より願っています
雨音
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