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冬の網走で列車に乗ったりする旅 2日目

網走旅行2日目。前日は下記。

宿泊したドーミーイン網走は、朝食バイキングで海鮮丼を作ることができて、これが美味しかった。酢飯も好みの感じだった。

チェックアウト時間ギリギリまで居座ってから、徒歩で網走駅へ。
雪でキャリーケースは転がせないので、持つ腕を30〜40歩おきぐらいに交代させながら歩き切ったが、なんかそういう競技をしているみたいだった。こういう事情があるので雪国ではキャリー非推奨とされているのは分かっているが、私としては地面に荷物を置ける利点のほうがデカい。

ここの暖房が効いた待合所で90分近く本を読みながら電車を待った。
待合所にはNHKが流れるテレビがあり、ちょうど私が来た時に「みんなのうた」史に燦然と煌めく耽美系名曲「月のワルツ」の正統派後継みたいな曲が始まりテンションがブチ上がった。
しかと聴いていただきたい。

発車時刻が近づいて来たのでホームで待機。

乗るのは12:42発の観光列車・流氷物語号。
指定席券が必要な席もあるが、普通の切符でも乗れる。
この列車も主に中韓の観光客でいっぱいだった。

車窓からオホーツク海

オホーツク海に一番近い駅として名を馳せる北浜駅に到着。
ここでこの列車は10分ほど停車するので、乗っていた人達がほぼ全員降りててんやわんやする。

私はここで列車を見送る。

駅舎に併設された喫茶「停車場」で昼食。
ここは13:30ラストオーダー、14:00閉店なので、私が来たタイミングでぎりぎりだった。

停車場ランチ(ハンバーグ)

一人なのでカウンターに通されていたが、食べている間にもう客が入らない時間になったので、食後のコーヒーは窓際の席を勧められた。

閉店時間なので隣の待合所に移動して15:32の釧路行電車を待つ。
来た人が名刺とか航空券などをここの壁に貼っていく風習があり、ちょっとした呪いみたいになっていた。

ここから約90分、地蔵のように端の椅子に居座ってダグラス・アダムスの「これが見納め」を読んで過ごした。
暖房器具は無いがガラス窓から差し込む太陽光が室内を温めており、寒さに震えるようなことはなかった。
車で来る人の方が多いので、誰か入ってくるたびに駅の主ヅラで(ようこそ———)と思ってしまうのを止められなかった。

網走行の電車が来た時には、待合所からノソノソ出ていき見送った。

ようやく釧路行の電車が来た。
乗り逃したらおしまいである。

座席はほぼ埋まっていたが座れた。
知床斜里駅で相当数の観光客が降り、これ以降はたまに数人乗り降りする程度だった。
車窓の外を雄大な景色が流れていくので、本の続きを読むつもりだったが途中でやめた。

このアングルの写真を撮りたくてウズウズしつつ席を立つのを尻込みしていたが、中国人のおじさんがなんの躊躇いもなくこの写真を撮れるポジションと座席の間を往復し始めたので、私もそれに倣った。私の近くにいた女性2名もそれに続いた。

川湯温泉駅に到着。10人ほどが下車した。
時刻は17時頃。

「列車が」

駅周辺の風景が非常に味わい深いが、川湯温泉街へ向かうバスがもう来ているので、写真もほどほどにして乗り込む。
電車と接続しているので、相当のアホでない限り乗り逃さないが、乗り逃すと3km強歩いて行く羽目になる。

終点のバス停で降り、チェックイン前に近くのセコマでおやつを買う。

この日は川湯観光ホテルに宿泊。
どう考えても一人分ではないスペースを独り占めすることができた。

座るところが4箇所もある

テレビで笑点を見たりして部屋でしばらく過ごしてから夕食へ。
個室ブースみたいな席が与えられていて異様に過ごしやすかった。

鍋の具材に食べたことのない珍妙な食感の魚が入っていて、なんだろうと思っていたら品書きを見つけてあんこうであることが発覚。
(北海道で?)と意外に思うと同時に、当然のように尾形百之助の存在が脳内を過ぎり、(ここにもゴールデンカムイのオタクが?)という一抹の疑いを胸に抱いた。

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