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某倉庫って何?

どうも、倉庫の人です!

皆様お疲れ様です。
早速ですが某倉庫って何?に答えていきたいと思います。

その前に。
倉庫と言っても複数の種類があるのはご存知ですか?
倉庫業には倉庫業法に基づき国土交通省からの登録を受ける必要があります。
倉庫業法は安全に物品を保管するためのルールを定めた法律で、登録には倉庫が設備基準を満たしていることや、倉庫管理主任者の選任などが義務付けられます。

また、倉庫は「営業倉庫」と「自家用倉庫」に分けられ、営利目的で使用する場合は営業倉庫を活用します。

営業倉庫

営業倉庫の中でもさらに分類されていきます

普通倉庫
普通倉庫はもっとも幅広い用途に対応した倉庫であり、主に農業・鉱業・製造業などの産業で使われます。企業だけでなく消費者の財産も保管します。

冷蔵倉庫
冷蔵倉庫は名前のとおり低温で保管する倉庫です。生鮮食品や冷凍品など、摂氏10度以下で保管する必要があるものを対象とします。

水面倉庫
水面倉庫は、原木を水面に浮かべて管理するため水面貯木庫とも呼ばれます。原木などを河口付近の貯木場のように水面で保管する施設です。

ここから更に分類されていきますが、
この記事では普通倉庫について触れていきます

普通倉庫

普通倉庫はさらに分類され、
・1類倉庫
・2類倉庫
・3類倉庫
・野積倉庫
・貯蔵槽倉庫
・危険品倉庫
・その他トランクルーム
といったように分けられます。

1類倉庫

1類倉庫とは、厳しい施設設備基準を満たした倉庫のことです。
防湿性能や耐火性能、防火性能などを備えていなければなりません。
ほかにも、国土交通大臣が定める防犯措置や鼠害(ねずみによる害)防止設備が求められます。
後述する2類倉庫~野積倉庫の該当物品を、施設設備基準未達により保管できない場合、1類倉庫で保管します。
つまり、ほとんどの物品を保管できる倉庫といえるでしょう。
ただし、粉状・液状の物品、危険物・高圧ガス、摂氏10度以下で保管する必要がある物品は保管できません。
主な保管品は、日用品や繊維、紙・パルプ、電気機械などです。

2類倉庫

2類倉庫は1類倉庫の施設設備基準の要件から、耐火性や防火性を除いたものです。
燃えやすい物品は保管できません。
主な保管品は、麦・でんぷん・飼料・塩・肥料・セメントなどの第2類~第5類物品です。

3類倉庫

1類倉庫の施設設備基準から、防水性能・防湿性能・遮熱措置・耐火・防火性能などを除いたものです。
つまり、湿度に耐性がある物のみを保管できます。
主な保管品は、湿度などで変質しにくいガラス製品や陶磁器、鉄材などの第3類~第5類物品です。

野積倉庫

野積倉庫の設置基準は、土地の周囲に柵や塀など、国土交通大臣が定める防護施設により守られていることです。
また防犯上有効な設備や、保管物が屋上から落下しない措置の実施が求められます。
主な保管品は、雨・風・日光の影響を受けない原材料や、レンガ・セメント製品・木材・廃タイヤなどの第4類~第5類物品です。

貯蔵槽倉庫

一般的に「サイロ」や「タンク」と呼ばれる倉庫が貯蔵槽倉庫に該当します。
施設設備基準は防火・防水性能と、消火器などの消火設備の設置です。
主な保管品は、小麦・大麦・トウモロコシ・糖蜜など、液体やばら穀物などの第6類物品を保管します。

危険品倉庫

危険物や高圧ガスを保管するのが危険品倉庫です。
施設設備基準は厳しく、防湿・防火・防水性能に加え、周囲を塀や柵、鉄条網で防護し、防犯措置を講じなければなりません。
さらに、危険物を適切に取り扱う「消防法」(2019年7月1日施行)に適合する必要があります。

その他トランクルーム

トランクルームは、主に骨董本や書籍、家財やピアノなどの個人財産を保管する倉庫です。
倉庫業法(2019年4月1日施行)では、国土交通省がトランクルームを認定する制度が設けられています。
国土交通省が優良と認めた施設が「認定トランクルーム」です。

長々と書き連ねましたが、大手の物流倉庫は1類に分類される倉庫でしょう。

これ以外にも、ブックオフやハードオフ、万代書店や東京書店、駿河屋などなど。
皆様の近くにも中古品を取り扱うショップがあるはずです。
その商品を保管しておく倉庫があります。
そういった所でも倉庫内で仕事に従事する従業員がいます。

結局、倉庫の人の倉庫って何?

私が作業しているところは
皆様がネットで購入した商品を住所ごとに仕分けして、
ドライバーさんにお渡しする倉庫です。

話題になった映画「ラストマイル」でも出てきましたね…
あの映画では少し省かれている所もありますので、
少しお話しようと思います

某倉庫の会社

言わずもがな某物流センターの大元の会社です。
世界各国に支社があり、私がいるのはもちろん日本の支社になります。

フルフィルメントセンター

以下FCと省略
FCでは企業出品物や、個人経営様の出品物を保管。
注文が入ればそれらをピックして梱包を行い、住所ラベルを貼る。
仕分けして定められた住所地域にある配送センターまで送る倉庫になります。
規模としては数万点という商品の保管区域と梱包作業を行う区域、配送区域とかなり大きな倉庫になっています。
映画ラストマイルで荷物が大量に流れていく描写がありましたが、おそらくあれはここの事を描いているのかもしれません。

デリバリーステーション

以下DSと省略
DSは各地域に複数存在する倉庫です。
FCから住所ごとに分けられ送られて来たものが届きます。
それらをさらに細かく分類するために住所ごとにラベルを貼ります。
そのラベルを元に、地域ごとにバッグへ詰めて、
最終的にドライバーさんへバッグをお渡しします。

いわゆるここが映画タイトルになっていた
「ラストマイル」の場所になります。
実際はラストワンマイルと呼ばれ、お客様に商品が届く最後の1mileという意味ですね。

映画ではドライバーさんとも1悶着あったりでしたね

ここから更に各DSからドライバーさんへ渡ります

そして私が働く場所は

デリバリーステーション DS

皆様に1番近いDS倉庫で働いています
求人によく出てくる倉庫もおそらくここが1番多いんじゃないでしょうか?
各地に複数存在する倉庫なので、目にする方も多いはず。
そしてこれらの求人についてかなりFCとDSで混在したネガティブな意見がとても多く感じられます。

いや、確かに肉体労働だし…
大変だけど…

次回からは
FCとDSでもう少し詳しく話せたら良いなと思っています
ですがDS勤務なのでFCについては偏った意識があるかも?
それでも「倉庫の人」として皆様に知っていただけたらと思います

最後までお読み頂きありがとうございます🙇‍♀️

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