アメカレの4月 ①白紙とお昼ごはんの壁
はじめに、自己紹介をさせてください
はじめまして!
アメカレCチーム(授業者ではない職員)の今井です。
アメカレには、息子も児童として通っているので、保護者の立場でもあります。
職員ミーティングに出たり、
保護者として授業に参画したり、
息子から子ども目線での話を聞いたりと、
アメカレを多角的に味わえる立ち位置に(幸運にも!)おりますので、
こちらの note や instagram にて、
日々のレポートや、気づきや学びのシェアなどの
発信をさせていただくこととなりました。
どうぞよろしくお願いします^^
note で発信したいこと
と掲げているように、
この学校では、常に子どもが主人公です。カリキュラムから時間割まで、大人たちだけの勝手な事情で決まるということはありません。
日々、全力で生きている子どもたちと共に歩むことで、気付かされるたくさんのことがあります。そんな過程の中で、結果的に一番学ぶことになるのは、わたしたち大人のほうかも知れません。
[今]という未来をそうぞうし続ける子どもたちの姿から
気づきを得たこと、学んだこと、
一人の大人して育っていく様子をこちらの note に綴れたらと思います。
また、ヘルプマン(※子どもが考えた授業者の呼称)や、
他の保護者たちの声もどんどんご紹介していけたらと思っています^^
それでは早速、入学からゴールデンウィークまでの
アメカレの様子と、そこから気づいたことなどをお伝えします。
アメカレの4月 ①白紙とお昼ごはんの壁
4月のアメカレは
なにも決まっていない、まっさらな白紙の状態からスタートしました。
時間割もない、テストもない、
給食もない、教室のように並んだ机もいすもない
0→1を創っていくのは、簡単なことばかりではない。
じぶんたちが何も生み出さなければ
何も始まってはいかない状態です。
まずは、
「何時に学校に来て、何時に帰る?」
というところから
子どもたちが決めることになりました。
入学前の準備期間中に実際に集まったり、zoomでも話し合いをした子どもたち。
「アメカレでいっぱい遊びたいから早く来たい!」
「夕方5時のチャイムまでには家に帰ってきたい」
「ぼくは家が遠くて、通学に時間がかかるからな〜」
いろんな意見が出る中、
遠い子もいるので時間の幅をもたせて、
9〜10時に学校に来て、15〜16時の間に帰る
という時間でやってみよう!ということになりました。
登校時間も決まり、入学式も済んで
意気揚々と登校してきた子どもたち。
やりたいこととワクワクで胸がはち切れそうです。
ところが、子どもたちを
次なる壁が待ち受けていました。
お昼ごはんの壁
お昼ごはんはどうする?というおとなの問いに
「じぶんたちで作りたい!」
「ぼく料理作れるよ!」「わたしだって!」
と張り切っていましたので、
入学して最初に取り組んだのはお昼ご飯作り。
食材も、じぶん達で買い出しに行かなければアメカレにはありません。
おむすびをお家から持ってきて、
簡単な副菜を作るところから始まりましたが、
お昼ごはんを食べたい時間に『いただきます』ができるように食事の準備をすることって思いのほかむずかしい!
それまで公立小学校に通っていた大きい子たちは
今までは何も考えずとも給食の時間になれば
毎日ちがった料理がお腹いっぱい食べられていたことって実はありがたいことだったのかと気がついたようでした。
それでもなんとか、
じぶんたちの食べたいものから
その日のメニューを決め、買い出しに行き、
お昼ご飯を準備する充実感と
じぶんたちで作った食事を
みんなでおいしいねと言っていただく満足感は
かけがえのないものだと、子どもたちの表情が物語っていました。
さて、食事作りにも慣れ始め、
ペースも掴んできた頃…子どもたちが気がついたのは、
「あれ??このままだと、アメカレに来ても毎日がお昼作って食べてもう帰る時間。他にもやりたいこといっぱいあるのに、それはいつできるんだろう?」
という現実。
あれもやりたい!
これもやりたい!
やってみたいことはたーーくさんあるのに、
食事の準備から調理、片付けまで
トータルで3時間くらいかかってしまい、
やりたいことまで手が回らない!という現実に直面した子どもたち 笑
どうする!アメカレ子どもたち!
(「アメカレの4月② ジレンマ」 へつづく)