第70回 ヘルプ・ミー! の巻
出る杭は打たれる…イジメられ続ける道真サン。ついに宮廷ナンバーワンの藤原基経さんに助けを求め・・・?
匿名詩事件のあと道真が藤原基経の邸宅を訪れ、 庭の池を眺めながら詠んだ、あまり目立たない詩が残っています。
誹謗中傷の渦中にいる自分を池に遊ぶ鳥になぞらえているように読めます。 最高権力者である基経を頼りに助けを求めていたのかもしれません。
なにげなく文集に収録されている詩ですがよく考えてみると、一介の中級役人が太政大臣の客邸を訪れていることが驚きです。よほど仲よしだったのかな。
基経が道真のために何かをしてあげたのかわかりません。
しかし「基経効果」なのか、その後の道真への誹謗中傷は外見的には少しやわらいだようです。