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ライター中村洋太さんに学ぶ「やばい」「すごい」を使わない文章術

A:「このカツ丼どうですか?」

B:「ヤバいです。」

これはいろんな意味にとれてしまう。おいしすぎてヤバいのか?大盛りでヤバいのか?実はまずくてヤバいのか?

「ヤバい」は抽象的でライターの禁止ワードかもしれない。

それなのにわたしはやってしまった。添削をお願いした記事でライター師匠中村洋太さんからこのように返ってきた。

「この文章だと、池田さんが思うヤバいと違う意味に取られてしまうかもしれません。」

わたしは文章の中で「ヤバい」を使ってしまった。言い訳がましいってわかってる。でも言わせてください。インタビュー取材をしているとよく耳にするんだもん。「ほんと、すごいんです!」とか「ヤバかったよ」とか。

「相手のそういう言葉を読み取って文章にするのがライターです。」by中村

ごもっともです。精進あるのみですね(ふぅ。)今日はわたしがこの2つのワードを使わないための試行錯誤した方法をお伝えしていこうと思う。

「ヤバい」「すごい」がでてきたら深堀りしてみる

インタビュー取材中この言葉が取材で出てきたら、わたしは話を深堀りすることにした。「えっ、どんなふうにヤバかったんですか?」「そうなんですか!どのくらいすごかったんですか?」と、話の流れのなかで膨らます。

もちろん相手の話の腰を折らないように細心の注意を払わなければならない。あくまでも話の流れに沿って聞く。

ただ、インタビュー取材にはタイムリミットがあり、時間が無限にあるわけではないので、「ここは取材相手が光る内容だな」というところだけ深堀りする。あとは音声を確認しながらどんな言葉に差し替えたら適切かを考えれば良いのだ。まぁ、それが難しい作業なのだけど。

あえて「ヤバい」「すごい」を使う

これはハイレベルな手段である。インタビュー相手の人となりをカジュアルに表現したいときには、媒体によるけれども使ってもアリだと思う。ただ使うには「具体的な説明があるのか?」「意味合いを限定した言い回しであるか?」をよく吟味したうえで使わなければならない。

例えば、もしライターコンサルについて、誰かのインタビュー記事を書くなら、こんなふうに「すごい」を使うかもしれない。

「いやぁ。中村さんの知識の深さと引きだしの多さに毎回驚いてます。なんてすごいんだろうって……。」

これなら、「なにがすごいか」前置きしているので意味合いがブレることがない。驚く感じが2倍でいいと思う。

はたまた、もしクラウドワークスの案件募集の応募者のなかに、超有名ライターの名前があったら、こんなふうに「ヤバい」を使うかもしれない。

「え、あのライターさんがこの案件応募するならわたしヤバいかも?」

「この仕事もらえないかもな」みたいな雰囲気は伝わるのではないか。ただ、「こんなライターさんも応募するくらいの案件だから、わたしの目利き力すごいでしょ」みたいに取られる場合もあるかもしれない。どうだろ?

いずれにしても「ヤバい」と「すごい」を使うなら、「前置きがしっかりしていること」、「意味合いが限定されていること」が必須条件である。

食レポのプロは「おいしい」を言わない

ライターを名乗るならば、文章で香らせなければならない。食レポのプロが「おいしい」とは言わないように、ぴったりくる言葉で伝える。それがライターなんだ。

「相手のそういう言葉を読み取って文章にするのがライターです。」

ほんとそれですね。

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