【ご報告】母になる準備をしています
お仕事関係の皆様には早めにお伝えしていましたが、子どもを授かりました。安定期と言われる5カ月目になりましたので、SNSでもご報告させていただこうと思った次第です。
体調を気遣ってスケジュール調整をしてくださった編集者さん、「ぜひ妊娠、産後も続けてもらいたい」と移動の少ない仕事を振ってくれたメディア担当者さん。「一緒に踊りたいから来年待ってるよ!」と言ってくれたダンスパートナーさん。なにより、わたしの新しい挑戦を一緒に喜んでくださった皆さん。本当にありがとうございます!
以前、担当した取材で「自分の仕事なんて誰も見てないと思っていたけれど、腐らず続けれていれば誰かは見てくれているんだよね」という話がありました。「本当にそうだなぁ」と感じます。
ちょうどそのころ、「子どもができたら、もう今までのように仕事をさせてもらえないかもしれない」と、あきらめや不安な気持ちを持っていた時期だったんですね。
でも、わたしの状況をお伝えしても「無理しないでいいから、できることをやっていこう」と声をかけてくださる方がとても多かった……。「応援してくれていたんだな。頼りにしてもらっていたんだな」と。大げさかもしれないけど、涙が出ました。これからお返しできるように頑張りたいと思います。
予定日は12月中旬ごろです。今は公園をゆっくり歩いたり、朝夜とYouTubeでヨガをしたりする日々です。出産への不安はまだまだありますが、ゆっくり母親になる準備をしたいと思います。
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ここからは、自分の正直な気持ちを少しだけ――。
1年半の不妊治療を経て、待ち望んだ妊娠ではあったものの、嬉しい反面、急に責任がのしかかったようで何をするにも緊張しました。
「こんなに動いて大丈夫か?」
「これは食べてもいいのかな」
「温泉や銭湯はNG」
「外でトラブルに巻き込まれたら……」
「いつもはこんなこと簡単にできるのに」
初めての妊娠あるあるなんでしょうが、毎日生きた心地がしませんでした。
結婚してまもなく10年。プロダンサーとして社交ダンスの競技会に出ていたので、子どものことはずっと先延ばしにしてきました。結婚当初は、出産と育児にいいイメージがなかったんです。
生きることに必死だし、金銭的にも不安定。とても子どもを育てられるわけがないという気持ち。実母とは仲がいいものの「早く子どもを産んだほうがいい」と急かされるモヤモヤ。好きな時に好きなことができなくなる怖さ。積み上げればきりがないけれど、とにかくわたしの人生だから、誰にも指図されないで生きたいと思っていたんです。
少しずつ気持ちが変わったのは、夫の存在でした。一緒に子どもを育てることは、なんだかおもしろそうだと思えたし、夫の子どもに会ってみたいなと思ったんです。1年ごとにワクワク感が増えていきました。
叶えられる環境にしたいと思って、横浜から夫の地元である奈良へ引っ越しを決め、社交ダンスの競技を引退しました。(夫は関西で新しいダンスパートナーさんと試合に復帰し、ダンス講師業も再開しました。応援!)
自宅でライターの仕事を続けられる状況は、本当にありがたいです。体調とスケジュールを考えながらになりますが、ひとまず11月初旬まで取材やインタビューを続けたいです。
社交ダンスのショーや講師業はしばらくお休みになりますが、来年に向けてできることはやっておこうと思います。
39歳はまだまだ若いと思っていたけれど、妊婦としては高齢出産と呼ばれる年齢です。縁あってお腹にいる子と繋がり、母になる役目をもらえたことは、幸運なことです。きっとこれから、大変なことがたくさんあるでしょう。それでも自分らしく、できることを全うしたいと思います。
今後ともどうぞ、よろしくお願いします!
(記:池田アユリ)