生きる、それは影響するということ。-電飾越しの郷愁に寄せて。-
ノクターン、電飾越しの郷愁リリース企画『白色の記憶vol.2』を観てきました。
端的に言えば、ノクターンという2人がここにいることの何よりもの証明だったのだろうと。
今回のリリースに特に大きな意味を持っているのがジェネバ機構という楽曲。
これは僕の解釈が間違っていなければこの世界に於けるひととひととの関わり合いをジェネバ機構という、円運動を断続運動に変換する仕組みで例えているのである。
それは、円運動が円運動のまま伝わらない。
思いは、影響は意のままに伝わらない。
そんなこの世界の歪さを表している。
ノクターンのじょぶずさん、ねねちゃんさんもいち人間としてこの世界に影響し、影響されあっている。
それが僕らに届くのが音楽という形であるという話なのだろうなと。
そして、その肝心のライブであるが、じょぶずさんが大事にしているライブ感をとても感じさせるものだった。
それはアレンジであり、時にミスであり、歌詞の変更であった。
救命するグレートヒェンでの、誰のものだ?という問いかけ、感情の昂りによる音程の変化、その全てが生きている人間がここで歌っているということの何よりもの証明だった。
じょぶずさんの声帯、ギターの弦、増幅される音、ねねちゃんさんの叩くドラムの振動、そのどれもが愛おしくて、涙の溢れる時間だった。
いつもありがとう、ノクターン。