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<自分の本を出版しよう! 第1回 >KDPアカウントを登録しよう

初めてKDPで本を出版する場合、まずはKDPの要件を理解して、「正しく作って正しく出せる」ようになることを目標にしましょう。
最初の1冊を出版できる感動は格別ですよ!

ちなみにこの連載の元になっている本は以下になります。早めに全部読みたい方はご購入お願いします。

前回の記事はこちら。


では、早速第1回をスタートします!
本を作る前に、出版するためのプラットフォームであるKDP(Kindle Direct Publishing)にアカウントを作りましょう。以下にやり方を順を追って掲載します。


1.KDPアカウントとは?

KDP (Kindle Direct Publishing) は、誰でも簡単に自分の本を世界中の読者に届けることができるAmazonの自費出版サービスです。今回は、そのアカウント登録手順を解説します。この手順を次第に追って、自分の本を出版する一歩を踏み出しましょう。

2.アカウント登録の前に必要な準備

2.1.電子メールアドレス

KDPからの連絡に使います。

2.2.銀行口座情報

印税を受け取るために必要です。国内・海外どちらの口座も登録できます。

2.3.納税情報

税務インタビューの際に必要です。日本のユーザーは個人の場合はマイナンバー、法人の場合は法人番号の入力が求められます。

3.KDPアカウントの登録手順

3.1.Amazonアカウントの作成またはログイン

3.1.1.既存のAmazonアカウントを使う場合
既にAmazonのアカウントがあれば、それを使ってKDPにログインできます。AmazonのIDとパスワードでアクセス可能です。

3.1.2.初回は「2段階認証」が走ります。
携帯電話の番号を入力してください。

3.1.3.新しいAmazonアカウントを作成する場合
Amazonアカウントがない場合、名前、メールアドレス、パスワードを入力してアカウントを作成します。

3.2.KDPへのアクセス

3.2.1.KDPのウェブサイト(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP)へのアクセス
KDPのウェブサイトにアクセスし、Amazonアカウントでログイン。KDPのダッシュボードに移動します。

3.2.2.アカウント登録画面への誘導
ログイン後、「アカウント情報を入力してください」というアラートが表示されたら、「アカウント」をクリックして必要な情報を入力していきます。

3.3 基本情報の入力

名前、住所、電話番号などの基本情報を入力します。これらの情報は公開されませんので安心です。なお、KDPではアカウント開設時に免許などを使用する本人確認が必須ではありませんが、KDPから別のタイミングで本人確認を求められることがあります。

「KDP で本を出版したり、Amazon で本を購入する利用者をより適切に保護するため、本人確認をお願いする場合があります。これは、KDP の各サービスを使用する際にアカウントが正規のものであることを確認するためです。」(KDPサイトより抜粋)

4.銀行口座情報の設定

4.1.印税振込用の銀行口座情報を登録しよう

印税を受け取るための銀行口座情報を設定します。プルダウン式になっているので、「日本」を選択。

「日本」を選択後、銀行口座情報を入れる欄が出てきます。入力が必要な情報は次の通りです
・金融機関名(カタカナ表記)
・支店名(カタカナ表記)
・口座種別(普通・当座)
・口座番号(数字のみ)
・口座名義(カタカナ表記、姓と名の間に半角スペース)
・口座名義人住所(ボタンで別ページへ遷移)

全て入力したら、一番下にある「保存」ボタンを押してください。
支払いは、売上が発生した月の約60-90日後に銀行口座に振り込まれます。

4.2.Amazonブラジルについて

ブラジル市場(Amazon.com.br)は他の市場とは異なる支払い制限があり、日本の銀行口座では直接支払いを受けることができません。
ブラジルでの売上に対する支払いは、以下のいずれかの方法でのみ受け取り可能です。
・ブラジル国内の銀行口座への直接振込(BRL通貨)
・クロスボーダーワイヤー送金(USD通貨)

4.3.「別の銀行口座はありません」を選択して進める

ブラジル市場での売上がある場合は別途対応が必要になります。この場合、小切手での支払いになるため、求められた氏名などを改めて記入します。

5.納税情報の入力

5.1 税務インタビューとは?

税務インタビューは、KDPで印税を受け取る際に必要な手続きで、アメリカの税法に従って税情報を提供するものです。日本のユーザーはW-8BENフォームを使い、二重課税を回避するための情報を入力します。居住国として日本を選択し、個人の場合はマイナンバー、法人の場合は法人番号を入力する必要があります。

5.2 税務インタビューの進め方

支払いについての処理が終わると、続けて「税務情報」画面が開きます。「Kindle Direct Publishing 税務プロファイル」をナビゲーションに従って進めます。

一番上に出現する3つのボタンについて説明します。
・個人/法人
  法人登記されていない限りは「個人」を選択
・米国市民・米国永住者・その他の米国居住外国人
  日本国民・日本在住であれば「いいえ」を選択
・仲介代理人(上記2つに回答すると出てくる質問項目です)
  出版を第三者から請け負っている人は「はい」。自分の本を自分で出版する人は「いいえ」
名前、住所、国籍などの基本情報を入力し、租税条約に基づく情報を提供します。入力内容を確認して「続ける」をクリックします。

TIN(納税者番号)には、個人の場合はマイナンバー(12桁の番号)、法人の場合は法人番号(13桁の番号)を入力する必要があります。TINは税務情報を確認するために使用され、正確に入力することが求められます。入力ミスがあると税務手続きに遅延が生じる可能性があるため、注意して入力してください。

5.3 W-8 BENにサインする

ここまで進めると「W-8BEN」のフォームがプレビューされます。下記画面にあるチェックボックス、署名(ローマ字半角で入力)、日付(プルダウン)を入力してください。なお署名はこれまで登録していた本名と同じにしてください。「フォームを送信」しましょう。

以上を正しく入力すると、日米租税条約により印税の控除率が0%に設定されます。画面に下記のようなメッセージが出ていれば成功です。

万が一0%になっていなかったら、まずは入力ミスを疑いましょう。
・TINを入力しているか?
が何より怪しいかなと個人的には思います。                 

6.トラブルが起きたときの問い合わせ先


どうしても源泉徴収率が0%にならない! 本の出版時にエラーが出て前に進めない!といったトラブルは、サポートセンターに相談してみましょう。
KDPサポートは24時間365日対応しており、日本語でのサポートも利用可能です。問い合わせ方法は以下の通りです。

①KDPダッシュボードの「ヘルプ」セクションにアクセスします。
②「お問い合わせ」をクリックし、サポートリクエストフォームに進みます。
③問題の内容を選び、説明を入力し、必要に応じてスクリーンショットを添付します。
④フォームを送信すると、サポートからメールで返信が届きます。

お疲れさまでした! これでKDPのアカウントを作ることができました。
次回はいよいよ本文をWordで制作し始めますよ。どうぞお楽しみに!


この連載は以下の本をもとに製作しています。

前回の記事は以下から読めます。

次回の記事から有料記事となります。
連載は2月19日(水)から再開します。どうぞよろしくお願いいたします!

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