
<自分の本を出版しよう! 第2回 >Wordでつくる本文について知ろう
今回からKDP(KindleDirectPublishing)で本を作る実践的なノウハウをお伝えします。なお、この連載の全体の構成は以下のようになっています。
<全体構成>
第1章:KDPアカウントを登録しよう ⇒ リンクから記事に飛べます
第2章: WORDでつくる本文について知ろう ⇒ 今日はココ!
第3章: 本文をつくろう
第4章:中扉ページの作り方
第5章:目次を作る(基本編)
第6章:ページ番号を設定する
第7章: できあがりを確認しよう
第8章:CANVAで表紙づくりに挑戦!
第9章: KDPサイトで本を出版しよう!
なお、章によっては、2,3個まとめた記事になる場合があります。逆に2回に分けないとならない場合も出るかもです。あらかじめご了承下さい。
この連載の元になっている本は以下になります。連載では「基本編」しか掲載しません。もっと深い内容が知りたい方、連載を待てない、早めに全部読みたいという方は、以下からご購入お願いします。
ちなみに、この連載は本を作ったときに「もっとうまい解説方法があるな!」と思った点について修正強化しているバージョンです。最終的に出版している本に統合していきますが、現時点で最新情報はこのnoteの連載になります!
前回の記事はこちら。
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では、第2回をスタートします! 今回は本文の制作前に知っておいてほしい内容を解説します。
0.KDPで本を作る場合、「表紙」と「本文」を分けて作る!
まず大前提として、本のデータを作る場合は、「表紙」と「本文」で分けて作ります。
電子書籍とペーパーバック両方を同時に作りたい場合は、以下の組み合わせがおすすめです。
表紙:JPG/PNG(電子書籍)、PDF(ペーパーバック)
本文:Word(電子書籍)、PDF(ペーパーバック)
KDPにデータを入稿するときも、表紙と本文データは別々にアップすることを求められます。表紙と本文をまとめたデータを作らないようにしてください。
0.1.表紙について注意点
電子書籍とペーパーバックではKDPに入稿するデータに、以下のような違いがあります。

上記のように、データの種類だけではなく、表紙に含まれる内容がそもそも異なっています。詳しくはまた別の回で解説しますが、今のところは違うデータなんだな、とご理解いただければOKです。
0.2.本文について
本文はWordで作ったデータをそのまま電子書籍に使用しますが、これは「リフロー型」のデータだからです。
リフロー型とは、本を スマホやタブレットで読みやすくするために、文字の大きさやレイアウトが自動で調整される形式 のことです。
たとえば、紙の本では 文字の大きさや行の長さが固定 されていますよね?でも、リフロー型の電子書籍なら、 読者が自由に文字の大きさを変えたり、背景色を変更したり できます。
そういった仕組みがWordに備わっているため、電子書籍の本文データとしてWordをそのまま使えるのです。
逆にペーパーバックの場合は、PDFデータを使います。
例えば、Wordで作った文章を別のパソコンで開くと、フォントが変わったり、行間がズレたりすることがありますが、PDFなら、どの環境で開いてもレイアウトが変わりません。フォント・文字サイズ・画像の位置など、作成時のデザインがそのまま維持されます。
これなら紙に印刷しても、絶えず同じ結果が期待でき、安心して使用できます。
以上から、KDPでは、電子書籍用にはWordデータを使い、それをPDFに変換したものを、ペーパーバック用の本文として使っているのです。
(ちなみに、別のタイプのデータでも本を作ることはできますが、この連載では上記のおすすめパターンの解説となります。)
1.Wordで本文を作る場合、電子書籍とペーパーバックで必須で入れる内容に違いがあることを知っておこう!
Amazonで電子書籍とペーパーバックを一気に作る場合、本文はWordが最適です。なぜなら、AmazonがKDP用にWordの推奨フォーマットを公式に配布しているからです。
初心者が一人で作る場合、「フォーマット通りに作る」というのが最も重要!(ペーパーバックで必須の余白設定をやらなくてよい!) というわけで、この連載ではWordフォーマットを活用した本文の作り方を解説します。
ちなみに注意点です。
たとえフォーマット通りに作ったとしても、電子書籍とペーパーバックごとに本文内容以外に、必ず入れておかなければならないものがあります。
それが以下です。

詳しくは別の章で説明しますが、「ページ番号」「見出し」「目次」の3つは、Wordフォーマットに本文を流し込むだけでは設定されません。
この連載を読んでいるあなたはきっとぺーバーバックと電子書籍、両方作りたい方だと思いますので、「ページ番号」「見出し」「目次」をすべて入れたWordの本文を作ることが必要になる、ということを、まずは頭に置いてもらえればと思います。
2.まずはAmazon推奨フォーマットを手に入れよう
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