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開いた心おぼえがき

雲を見ればきれいって口をついて出るし自転車を漕ぎながら宇多田ヒカルを聴いて涙をこぼしている。

これってもしかして……あの、一年に一度あるかないかという、"心が開いてる状態"ってコト〜〜?!?!




もう、突然の観音開きなのである。心。
いつもは雨戸までバシッとしめてあるわたし特製のジメジメした部屋に外の刺激的な空気と光線がズバーーンと飛び込んできちゃった感じで正直痛い、目も胸も痛い。

心の皮膜が薄くなっていて、受け取ることが多い反面、簡単に破けそうで怖っ。無防備すぎる!といつものわたしが警鐘を鳴らす。

だけどいま感じていることを、なだれこんでくる感覚を、逐一書き留めない手はない。こんなふうに刺激を受け取れる日々はわたしの人生にそう多くはない。この14さいみたいな心のありようは明日にも終わるかもしれないし、去れば二度と来ないかもしれない。

書き留めるっても上手にはできない。胸で言葉がくすぶっている、それらを組み合わせて適切な文を生成して吐き出したいのに、うまくいかない。手元のノートに小さな小さな文字が書き連ねられていく。そうなんだけどそうじゃない文が指示系統を失った蟻のように這っている。

夢を多く見るようになっている。眠りが浅いのかもしれない。今朝はバイクに乗る夢を見た。乗り物が出てくる夢でわたしはいつも対人事故を起こす。でも今朝のでは誰も轢かなかった。
何日か前の夢ではもうずっと会えていない幼なじみがすてきなハグをしてくれた。

今日は1年ぶりくらいで映画の席を取ってある。
今の感受性で劇場で映画みたりしたら……わたし、どうなっちゃうの〜〜?!?!
(つづく)


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