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たゆたえとほころび
たゆたえ――それは、水面や風にゆらめく様子を表す言葉。その穏やかな揺らぎは、心に静かな安らぎをもたらしてくれます。
今日は日曜日。久しぶりにゆっくりと過ごせる休日です。澄んだ秋空に誘われて、近くの公園まで散歩に出かけました。木々の葉は赤や黄金色に染まり、その美しさに思わず足を止めます。風に揺れる葉がカサカサと音を立て、そのたゆたう様子に心が和みます。
池のほとりでは、落ち葉が水面に浮かび、ゆらゆらと漂っています。その光景を眺めていると、忙しかった日々の疲れが少しずつ癒されていくのを感じます。自然の中で過ごす時間は、心をリセットする大切なひとときですね。
家に帰ると、クローゼットの前で立ち止まりました。気づけば、まだ夏服がたくさん掛かったままです。季節はもう晩秋。そろそろ冬服への衣替えをしなければと思い、クローゼットの中を整理し始めました。
夏の間に一度も袖を通さなかった服や、もう着る機会がなさそうなものを手に取り、一つひとつ見直していきます。これを機に、不要なものを手放して、周りを少しシンプルにしてみようと決めました。断捨離をすることで、心も軽くなり、新たな気持ちで冬を迎えられそうです。
ほころび――それは、蕾や笑顔がふと開く瞬間のこと。晩秋の冷たい空気の中でも、小さな温もりが芽生える瞬間があります。
衣替えを進めるうちに、ほころび始めた心の変化を感じます。身の回りを整えることで、自分自身も前向きな気持ちになれるのだと実感しました。クローゼットがすっきりすると、不思議と心の中も整理されたような気がします。
晩秋のこの時期、季節の移ろいとともに自分自身も変化しているのかもしれません。自然が見せてくれるたゆたう風景や、ほころび始める新たな芽吹きに目を向けながら、日常の中でも小さな変化を楽しみたいものです。
明日からまた新しい一週間が始まりますが、今日感じた穏やかな気持ちを大切にして過ごしていきたいと思います。たゆたう時間の中で、自分自身もほころび、新たな一歩を踏み出せるように。