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渡部昇一流『四書五経』の解釈(143)

福を呼ぶ心がけ(『論語』衛霊公第十五)

🌏躬(み)自ら厚くして薄く人を責めるときは、則ち怨みに遠ざかる

自らの責任を厚くして、
人を責めるときはあまり責任を被せないようにすると、
人から怨まれない。

これは幸田露伴が『努力論』の中で説いてやまざるところである。
責任を自らが被り、他人にあまり押し付けないような人は、
長い間には福運がくる確率が高くなると露伴は観察している。


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