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着手する
「始めたら半分なした事になる、賢からんと努めよ」
仕事に着手すれば、すでにその半分を終わらせたのと同じである。だから賢くあれ、という教訓。
要するに、始めなければ何も起こり用がないのだから、とにかく着手せよというわけである。
おそらく、古代ローマ人にも何も始めないまま終わる人が多かったのだろう。
確かに「始めるまでが大変」というのは真理である。
始めないから、いつまで経ってもできないという例は限りなくある。
〈渡部昇一〉
♠️ 燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや (中国の故事)
ツバメや雀のような小鳥には、コウノトリや白鳥のような大鳥の志はわからない。小人物には、英雄、大人物の心はわからないことをいう。
つまらぬ人間には、立派な人物が心に抱いている大きな望みは理解できないといった場合にも使われる。
後に英雄となる陳勝が、まだ日雇い百姓をしていたとき、仲間に将来の野望を語ると、仲間は嘲笑って取り合わない。その態度を悲しんで言ったのが、この
「燕雀安くんぞ・・・・・・」の言葉。
日本の相撲界にも「燕雀」という四股名の力士がいた。
なかなか出世しないので名前負けしているのではないかと調べてもらうと、
なんと「ツバメに雀」だと言われ、どうりでと納得したとか。
本人はさぞ驚いたのではあるまいか。嘘のようなほんとうの話。
ー『座右の銘』研究会ー