渡部昇一流『四書五経』の解釈 309
😈 現実は厳しい (『孟子』離婁下)
🌍 其の妻妾恥じずして、相泣かざる者は幾(ほと)んど希(まれ)なり
あるところに偉ぶっている男がいた。この男は、今日は位の高い誰それに呼ばれた、今日はどこそこの偉い人と宴会があったと言って、毎日酒ばかり飲んでいた。
ところがあるとき、妻や妾が男の後をこっそりつけて行くと、その男は墓場へ行ってそこにあるお供え物を飲み食いしていた。それを見て、
あまりの恥ずかしさに妻妾抱いて咽び泣いたというのである。
昔は、男は外で働き、女性は家にいた。だから、女性には男の仕事場の様子がわからなかったわけだ。
この言葉は、実際に亭主の働いているところを見たら、奥さんが泣きたくなるような仕事が多いものだよ、ということを比喩として言っているのである。
逆に、女房に見せたくないような姿で仕事をしている男性も多いと思う。
2024年7月1日(月曜日)大雨24℃〜26℃
🎶月の沙漠
月の砂漠を はるばると
たびのラクダが ゆきました
金と銀との くらおいて
二つ並んで ゆきました
これは小学生の頃に唱歌として学んだものです。
王子と王姫の姿に自分の将来の伴侶を重ねたものです。
が、現実はなかなか思い通りにはいかないものです。
恋愛小説が好まれるのもそのためでしょうか。
まあ幼い頃の記憶の一つにすぎません。
今はもうすっかりその面影は消え、年寄りです。
7月3日には新紙幣も発行され、なんとなく新時代への移行を思わせます。
どういう時代を築き上げるのか、国民の動き次第だとは思いますが、
踊らされているという感は拭えません。
戦前の日本は上位に逆らうことは許されませんでしたが、
今もあまり変わり映えはしないですね。
やはり日本人はおとなしい民族なのでしょうか。
昔は歌舞伎者と呼ばれる一団が存在しましたが、
どうやら私もこの先祖を受け継いでいるような気がしてなりません。
祖母が「女侠客」と言った言葉が今も耳を離れませんが、
おそらくそんな風体をしていたのでしょう。
「女侠客」とは強気をくじき弱気を助けるという人です。
清水次郎長はそんな人でしたが、ヤクザなため人を殺して入獄しました。
が、最後は愛する女房お蝶に看取られたと言います。
葬儀には三千人もの参列者があったと言います。明治26年(1893年・74歳)
人はいつかは死にます。その死ぬまでの間は一生懸命いきたいものです。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😊