渡部昇一流『四書五経』の解釈
89、脱サラの限界
🐢 四十にして心を動かさず 🐢(『孟子』公孫丑上)
四十歳になったら,もう志を立てず心を動かさない。
『論語』の「四十にして惑わず」と同様の言葉である。
ただ最近は脱サラして開業を目指す人も多い。
そういう人へ助言するとすれば,
当時の四十歳は今で言えば五十七歳ぐらいだから,
それまでは新たな志を立ててもいいかもしれない。
しかし、五十七を過ぎて脱サラして何かを始めようとしても大体だめだよ,と読んでもいいだろう。