渡部昇一流『四書五経』の解釈
12.才能は隠しておく
🐢 錦を衣(き)て絅(けい)を尚(くわ)う🐢 (『中庸』三十三章)
錦の着物を着て、その上に薄着を纏う。絅とは薄絹のこと。
これはキラキラした才能を表に出さない、「能ある鷹は爪を隠す」という
意味になる。
この言葉の趣旨とは動機が違うが、
日本では金持ちの町人が羽織の裏に贅沢を施して遊ぶというようなことが流行った。
それと一脈通じるところがありそうである。
今風に言えば、若い女性が脚を平気で出すけれども、
「隠しておいた方が魅力的ですよ」と使えそうである。
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