渡部昇一流『四書五経』の解釈
73、時に応じる
🐢 深きときは厲(れい)し、浅きときは掲(けい)す 🐢
(『詩経』邶風(はいふう))
川が深いときは着物を全部まくりあげて渡り、川が浅いときは裾だけをまくって渡る。
これは、そのときどきに応じて適宜やる、という意味になるようだ。
浅い川のときに全部まくるのもおかしいし、深いのにまくらなければズブ濡れになってしまうというわけである。
当たり前のことだが、それを臨機応変にやらなくてはならないという教えだろう。