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渡部昇一流『四書五経』の解釈

右から左
🐢 道に聴きて塗(みち)に説くは、徳を之れ棄つるなり 🐢
  (『論語』・陽貨第十七 )

あっちで聞いたことをこっちでしゃべる、これは徳を捨てるようなものだ。

本当は聞いたことをじっくり自分の腹に落として消化してから解けばいいのだけれど、
すぐに話してしまう。今の世の中は、すべてこれである。
ちょっと小耳に挟んだことをパッとしゃべるというのがマスコミ、
あるいはテレビの特徴と言っていいだろう。
彼らは片っ端から徳を捨てているわけである。

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〈著者略歴〉渡部昇一(わたなべしょういち)
1930年10月15日(生)〜2017年4月17日(没)
1955年上智大学文学部大学院修士課程修了
ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学
Dr.phil.,dr.phil.h.c.  平成13年から上智大学名誉教授
幅広い評論活動を展開する
〈著書〉専門書、『ヒルティに学ぶ心術』『歴史に学ぶリーダーシップ』
    『幸田露伴に学ぶ自己修養法』など多数

では、本日も素敵な一日をお過ごしください。
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