見出し画像

鹿児島 霧島 

前の投稿から、2ヶ月も経っていたのか。
びっくり。
ここ数年でも、かなり上位に来るぐらいの、タイトな状態で忙しかった。
しかも、時折、体調不良に見舞われて
年末に引いたばかりの風邪がぶり返したのか
旅に出る少し前、少しだけ発熱した。

 


前日、抽選に当たるはずないと思っていた
「千と千尋の神隠し」の舞台チケットが手に入り、
娘と観覧に行った。
忙しい最中に、思いがけずの舞台鑑賞。
疲れを抱え、休み時間が欲しいと思いつつ出かけた舞台は想像以上で、
会場自体が、物語の中にあるような錯覚を覚え、
すぐそばに、水を湛え向こうとこちらを分けている川があるかのように感じた。

川を渡る
その行為は「世界が変わる」という知らせなのかと受け取った。


 

機上の人。
空の下は曇りだけど、空の上は快晴だった。
鹿児島に近づくにつれて、空が青くなる。
ただ、久しぶりに乗ったスカイマークの機内で、
久しぶりになった「耳いた病」
どれだけ息を抜いても抜ききれず、左耳がバリバリ。
これも何かの示しだと、これから先の長い旅路のことを考える。
今回は、鹿児島へ4泊と、その後福岡での講座が続く。
福岡で1泊して帰る予定だった。


十三塚

無事に鹿児島空港に着いて、友人が迎えに来てくれて、
もう一人の友人の到着までに少しだけ時間があったから、
空港近くの溝辺の十三塚史跡公園に出向く。

 

宇佐八幡と、国分八幡の戦い。
鹿児島の国分の人たちは、宇佐からきた人々をここに葬ったという。
そういえば、諏訪でも、こんなことがあったような気がする。

広大なお茶畑の中にポツンとこの場所がある。
お茶畑で、仕事をしている方々が、何しにここにいるのか訝しげにみているような気がしてくる。
宇佐は、前回、福岡に来た時に訪れた場所。

まあ、この時も色々とあって、
結果、宇佐神宮に参拝することが出来ず。
これまで、3回ほど大分に行っているが、そのどれもが、
宇佐八幡に拒まれているような気がしてくる。
何となく、鹿児島と宇佐、隼人と宇佐の関係を知って、
何か隔てているものがあるのを感じた旅の始まりだった。

霧島神宮

もう一人の友人が到着して、空港から霧島へ。
高千穂の峰に登ろうと思っていたけど、体調不良のため、
やめた方がいいとのアドバイスを素直に受け入れ、元宮へ。
前回は、大雨だったが、今回は晴天。
暑いぐらいだった。
相変わらず、
社殿もなく、山を御神体として祀っていることがすぐにわかるような
この風景に心癒される。
山から流れ来る清浄さに身を浸して、不調な体調を取り戻すべく
山へ山へと近づいて、さらに清らかさを感じ取る。

美しかった。

霧島東神社

高千穂河原のビジターセンターで、霧島には、
霧島東神社(キリシマヒガシ神社)と
東霧島神社(ツマキリシマ神社)があると書かれている。
霧島山の周囲にある神社を巡る五社巡りが有名らしい。

「東=アヅマは、ツマということなんだ」と友人がつぶやく。
なるほど。
アヅマ・東、集まる、アなツマ、爪楊枝 先端 
頭の中は、貧相な連想ゲーム。

とりあえず、
「霧島東神社」に行くことにした。

 

鳥居を抜けてすぐ、水場がある。
写真ではわからないかもしれないが、心洗われる場が突然現れる。
 洗われる=現れる 貧相な連想ゲーム 笑
水の音にしばし耳を傾ける。
森が深いせいか、水を湛えているせいか、
鳥の鳴き声が、響くというより、つながり広がっていく。
風呂場の中で音が響いているように、水の中で音がつながっていくようだ。

気持ちがいい。

今年になって、脱神様・脱神棚していた私だったが、
神様=自然界だと思えば、
脱神様など、この世にいる限りできるはずもないと思った。

 
巨木な鳥居
社紋はこのマーク 

朱塗りの社紋
カタカムナの中心にある「ヤタノカカミ」のように見える。
最近、これが、船の操舵輪のように思えて仕方がない。
これは、海洋民族の証なのではないかと感じる。

 

深い森には、不思議な枝が垂れ下がっている。

 

社殿の下でも、水を祀っている。
鳥居を入ったところでは、上の山から流れてくる水を。
社殿の下では、地下から湧いてくる下からの水を祀っている。
タカオカミとクラオカミ
これって、
タカミとカムミ、
それらを結んだ アマノミナカヌシは、社殿の中にいる神様ってことなんだろうか。

珍しく、
「ここで、お祓いしてもらおうか」という気持ちになった。
が、宮司さんはおられず、それは成されなかったが、
こんなに気持ちのいい、美しい、清らかな場所に出会えたことで
気持ちはお祓い後の清々しい気持ちになっていた。
体調の悪さも吹き飛び、
身も軽く、少し食欲も出てきた。

考えてみたら、昼を、とうに過ぎている。


東霧島神社 ツマキリシマ

 

どうせならと、ツマキリシマも回ってみる。

たどり着いた場所は、人の想念が渦巻いているような場所だった。

振り向いてはならない石段
真っ二つに割れた磐座

どちらが良くて、どちらが悪いのではなくて、
この世界が相対的であることを見せつけられたような気がする。
霧島東神社で感じた、あの清らかな風の流れとは反対側に位置する、
何とも濃厚で濃密な、体調不良の私が触れると一発で何かもらいそうな場。

正反対向
二つは向き合い、その間から、正反性ではないものを醸し出している。
どちらも必要であり、どちら側も自分とは反対側を求めているのである。

これまでは、
こっちは良くて、向こうはダメという生き方をしてきたが、
素直に、
霧島東神社と東霧島神社の間に自分が存在するような気がしてきた。
身をもってその差を感じ、
その差で、次の何かが生まれ出る。
真新しい何かが。

この日、
空港で買った、つけ揚げ(さつま揚げ)だけで、夕方までエネルギーチャージできていたのは、この「差」のせいだろうか。

鹿児島に戻る。
明日は、いよいよ甑島に渡る。

甑島は上甑、中甑、下甑と呼ばれる3つの島に分かれ、中甑島の南側にはヒラバイ山と呼ばれる標高156mの小さな山があります。 ヒラバイ山の緯度は31度46分であり、エルサレムとほぼ同じ緯度です。

https://www.historyjp.com/article/265/#:~:text=甑島は上甑、中甑,とほぼ同じ緯度です%E3%80%82

そのせいか、
今回の旅に出かける朝、いつもつけていた守刀のペンダントが見当たらず、
飛行機の時間が迫っていたので、いつものペンダントを諦めて、
イスラエルのオリーブの木で作られたペンダントトップをつけて鹿児島入りした。
イスラエル 鹿児島 甑島。

明日の集合時間は、朝の8時。
串木野から船に乗る。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?