信濃二宮御柱
長野県 信濃一宮は諏訪大社、そして二宮が辰野にある「小野神社」と「矢彦神社」です。
昨年のゴールデンウィークは、コロナ禍の中、オンマスクの御柱が諏訪大社で開催されました。
あれからちょうど一年、今回は盛大にコロナ前と変わらない祭り、
御柱祭が辰野の「小野神社」と「矢彦神社」で開催されました。
この二つの神社は隣同士にあって、境内の中で繋がっています。
前回、6年前の御柱の時に、この地域の方にとてもお世話になり、
柱を曳かせていただいたりして、ご縁があって、
今回も会うと皆さん、「また、来たのか」「楽しんで行って」とお声かけいただき、心に残る時間を過ごさせていただきました。
6年というトキトコロの積み上げを、強く強く感じた3日でした。
6年ってあっという間でしたが、それでも、本当にさまざまなことがあった6年でした。
この6年で、出会ってくださった多くの方々に、
本当に育てていただいたことをしみじみ感じます。
この柱を曳行しながら、6年前の自分を思います。
降り積もった自分のトキトコロを感じます。
あの頃、感じていたこと。
探り、彷徨っていたこと。
未来が見えなかったこと。
さまざまなことを思い出します。
一度ずつ角度進む度ごとに、一年、また一年
本当に色々なことがあったなぁとしみじみと感じ続けていました。
今は、あの頃とは違う自分が存在しているような気がしています。
あの頃よく言っていたコトバ
「コトバは嘘をつく」と思っていたことが、嘘のように自分の中から消えています。
今は、コトバは本質をついていくと思っています。
言葉ではなく、コトバでつながり合えている方々の存在が
ココロを変遷させてくれたのではないかと思います。
そして、この6年のさまざまなことを思いながら、
前回の御柱の時に立ち上がった柱は、もうどこにもなくて、
新しい柱が立ち上がっていることに、ふと気づきました。
過去はウツシカヘシしていきます。
そうであるもの と
そうしているもの の関係性は、
ここにもあるのかと。
そうでした。
これは、神事でした。
山から大木をおろし、大事に大事にカミを乗せて、この地まで人力で運ぶのです。
運んでいる間に、大木は柱に変化し、時は移り変わる。
あれは、神様なんだよ、と曳行中に教えていただきました。
新しい神様にして、新しい神様を人はウツシ祀る。
古い柱は役割を終え、今度は、
次のモノを表現していく側に回る。
立ち上がった柱は
これからの6年、多くの人のトキトコロに影響を与えてくれるはず。
ココロが、満タンになって帰ってきました。
これから6年
めくられた新しいページに、何が描かれていくのか。
明日は満月。意識的に気持ちを切り替えて、今までとは違う時代を生き抜いていこうと心に響かせました。
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