ふぇおだりあ!?
昨年7月29日のこと。海の様子を見に行った職員のRさんが、「白い粒々がいっぱいあって、魚が群れてたよ。」と教えてくれました。
早速海水を汲んできて、それらしい粒々を探し当て、顕微鏡で観察したところ、今まで見たこともないものが・・・
テグスで編んだような幾何学模様の球のまん中に、えんじ色のかたまりが。大きさは、周りにいる夜光虫の大きさが1㎜位だとすると、2㎜を少し超えるくらいだと思います。
調べてみるとこの生物は『フェオダリア』という浮遊性の原生生物でした(http://hu-plankton.jp/study/574.pdf)。日本海にも割と普通にいる生物のようです。また、この生物の殻の美しさに触発されて、芸術活動もおこなわれています。
(例えば、https://www.esrec.shimane-u.ac.jp/docs2/2020102800023/)
海士町の海は良く澄んでいるので、こんな小さな生物でも岸壁から肉眼で見つけることができます。今年もこの生物と出会った季節が巡ってきました。皆さんも時々目をマクロモードにすると違う海の世界が見えるかも。
海士町種苗センター:勢村