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2024ドラフト会議:過去5年の指名傾向踏まえた全ジャンル指名考察!

今回のnoteでは、過去5年間のドラフト指名傾向を分析し、2024ドラフトについて考察していきたいと思います。ジャンルごとの指名人数の平均値や最大値を踏まえ、それらのデータを基に今年のドラフト指名選手を予想していければと思います。

また、以前投稿させていただきました2024ドラフトに関するnoteも合わせてご覧いただけますと幸いです。

*ドラフト候補ランキング:1位~50位*

*2024仮想ドラフト:12球団補強ポイント解説*

*2024仮想ドラフト最終版*



※指名人数とは支配下指名選手とする

⚾投手⚾

高校生

★過去5年間の指名人数★

2023:12名
2022:12名
2021:17名
2020:12名
2019:16名
--------------------
平均値:13.8名(※以降14名と換算)
最大値:17名
最小値:12名
中央値:12名

★2024ドラフト考察★

2024年のドラフトでは、高校生投手は豊作ジャンルと言えるでしょう。近年のドラフトと比較しても、1、2を争うほどの豊富な人材が揃っており、将来性に期待して素材型の投手を積極的に指名していくことが予想されます。

*Sランク(1位入札級)*
該当なし

*Aランク(上位指名級)*
①今朝丸裕喜 報徳学園
②藤田琉生 東海大相模
③柴田獅子 福岡大大濠
④清水大暉 前橋商業
⑤村上泰斗 神戸弘陵

*Bランク(中位指名級)*
⑥狩生聖真 佐伯鶴城
⑦高橋幸佑 北照
⑧昆野太晴 白鷗大足利

*Cランク(支配下指名級)*
⑨小船翼 知徳
⑩山口廉王 仙台育英
⑪吉岡暖 阿南光
⑫澁谷純希 帯広農業
-----------最小値12名-----------
⑬堀江正太郎 文星芸大付
⑭小川哲平 作新学院
-----------平均値14名-----------
⑮川勝空人 生光学園
⑯高尾響 広陵
⑰有馬惠叶 聖カタリナ
-----------最大値17名-----------

*その他主な支配下指名候補*
沼井伶穏 横浜隼人
篠原響 福井工大福井
吹田志道 弘前学院聖愛
坂井遼 関東第一
井上剣也 鹿児島実業
茨木佑太 帝京長岡
石田充冴 北星学園大附属
菊地ハルン 千葉学芸
金渕光希 八戸工大一
冨士大和 大宮東
河野伸一朗 宮崎学園
津嘉山憲志郎 神戸国際大附属
上原堆我 花咲徳栄
西川歩 山村学園
平悠真 高知
竹田海士 北陸
高野結羽 聖光学院
岡本琉奨 八戸学院光星
森厳徳 県岐阜商

現状では、1位指名が確実と言える高校生投手はいないように感じます。それでも、今朝丸裕喜(報徳学園)・藤田琉生(東海大相模)の両腕が今年の高校生投手の目玉として挙げられるでしょう。ともに外れ1位~2位前半あたりで指名があると想定されます。

今朝丸投手は、完成度の高さと将来性を兼ね備えた投手として、必然的に評価が高まりそうです。甲子園やU18日本代表でも活躍を見せ、実績も十分であると言えます。将来のエース候補として期待できるでしょう。

藤田投手は、これまでに例のないほどのスケール感のある左腕であると言えます。198cmの長身から150キロに迫るストレートが投げ込めることは非常に魅力的です。また、元々は制球力を武器に勝負する投手であったことからも、完成度に関しても高く評価できます。

彼らに次ぐ上位候補として、柴田獅子(福岡大大濠)・清水大暉(前橋商業)・村上泰斗(神戸弘陵)の3投手の名前を挙げさせていただきます。柴田投手は、投打ともに期待値が高い将来性抜群の右腕。清水投手は、190cmを超える長身からスピンの効いた直球を投げ込む本格派右腕。村上投手は、完成度が高く近い将来1軍で試合登板に期待が持てそうな右腕です。

あくまで個人的な推しとなりますが、清水投手は完成度に関してはまだまだですが、未完の大器であり将来大化けに期待できるのではないかと感じています。彼の直球には惚れ惚れしました。

今年のドラフト市場では、素材型投手が上位候補として多く存在する中で、指名確実と言われる投手はまだまだ存在します。狩生聖真(佐伯鶴城)・高橋幸佑(北照)・昆野太晴(白鷗大足利)の3名は全国大会出場歴こそありませんが、それぞれ地方で実績を積んできた投手であると言えます。

狩生投手は、広島カープで活躍する森下暢仁投手を育てた渡邊監督の指導のもと、しなやかなフォームから150キロ近いストレートを投げ込む長身右腕です。高橋投手は、今春開催されたU18日本代表候補合宿でインパクトを残しドラフト戦線に浮上した左腕です。今夏は防御率0.26と抜群の安定感を見せました。

昆野投手は、今夏は初戦敗退となり不完全燃焼に終わるも、3年春に関東大会を制し一躍注目を浴びた投手です。完成度が高く試合が作れるうえに150キロを超えるストレートを投げ込めるポテンシャルの高さも評価できます。

ここまで紹介した投手は8名ですが、過去5年間のドラフト指名傾向を踏まえると、まだまだ指名は続くと予想されます。彼らに次ぐ逸材として、ピックアップを紹介していければと思います。

まず、9番目に挙げさせていただいた小船翼(知徳)は、メジャースカウトからも注目を集める超大型右腕です。198cm110kgという圧倒的な体格を活かし、150キロ前後の速球を投げ込むそのポテンシャルは非常に高く、将来性抜群の素材であると言えます。

平均指名人数ギリギリのラインとさせていただいた栃木県の2投手も高く評価されている右腕であると感じます。堀江正太郎(文星芸大付)は、2年夏に甲子園マウンドを経験し、3年夏は準々決勝で作新学院に敗れるも圧巻の投球を見せました。支配下指名候補と言っていいでしょう。

その堀江正太郎(文星芸大付)に投げ勝った小川哲平(作新学院)も、十分に支配下指名が狙える逸材です。184cm96kgと恵まれた体格から、140キロ台中盤の球を投げ込みます。彼は投球術に優れ、変化球を駆使して打たせて取るスタイルを持っており、実戦向きの投手だと言えます。先に挙げた昆野投手も含め、栃木県勢から何名の投手が指名されるか注目が集まります。

過去5年間のドラフトにおいて、最大指名人数は2021年の17名と紹介させていただきましたが、今年に関してはさらに多くの選手が指名されても驚かない年であると感じています。

その他支配下指名候補の枠に挙げさせていただいた投手の中にも数多くの逸材がいますので、支配下指名に加え、育成指名会議にも注目していただきたいジャンルです。


大学生

★過去5年間の指名人数★

2023:20名
2022:12名
2021:17名
2020:19名
2019:13名
--------------------
平均値:16.2名(※以降16名と換算)
最大値:20名
最小値:12名
中央値:17名

★2024ドラフト考察★

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