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面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念を修正する

面倒なことがギリギリにならないと着手できないのは、面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する何らかの信念をあなたが持っているからです。


信念は自分が気づきづらいもの

その信念は自分が気づきづらいものだったりするので、自覚されていない方も多いと思います。
例えば「面倒なことは先延ばしにするべきだ。時間に余裕のある状況で着手するのは耐えられない」といった信念は、面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念の代表格です。

ちなみに、もっとその信念を深掘りしたいのであれば「どうして面倒なことは先延ばしにするべきなの?どうして時間に余裕のある状況で着手するのは耐えられないの?」と自問してみると、より一般化された信念を知ることができます。
例えばその自問の答えが「だって私はいつもいい気分で過ごしていたいから」というものだったとしたら、「私はいつもいい気分で過ごしているべきだ。いい気分で過ごせないのは耐えられない」などの信念が見えてきます。

面倒なことがギリギリまで着手できない原因は自分の抱いている信念

このように「面倒なことがギリギリにならないと着手できない」ことの原因が、自分の抱いている信念であることは明らかです。
ちなみに以前「反射的に起こる先延ばしや回避行動」について私の意見を述べさせていただいたことがありますが、思考することなく反射的に先延ばしや回避をしてしまうのだとしても、結局のところこの現象も信念が引き起こすものだと私は考えております。

面倒なことがギリギリまで着手できない原因が自分の抱いている信念であることについては、「ある事柄に対する捉え方は個々人で違いがある」ということで説明がつきます。
例えば、ある事柄に対して「すごく嫌」と感じる人もいれば、「ちょっと嫌」と感じる人がいたりします。
あるいは「嫌とかは全然感じない」なんて人もいるでしょう。

ある事柄に対して個々人で抱く感情に違いが出るのは、人が抱く感情は基本的にその人が抱いている信念によって生み出されていることによります。
つまり、ある事柄に対して個々人で多様な信念を抱いているということですね。
ゆえに、ある事柄に対して個々人で多様な感情を抱くというわけです。

人はある事柄や出来事を自分の信念をもとに評価することで何かを感じる生き物です。
ある事柄に着手しようとする際に「面倒なことは先延ばしにするべきだ。時間に余裕のある状況で着手するのは耐えられない」という信念を持っていたとしたら、「すごく嫌」と強い嫌悪感を抱くことでしょう。
それだと速やかに着手できるわけがありませんよね。

面倒なことをギリギリまで着手させないことの原因は自分の抱いている信念なのです。

面倒なことをギリギリまで着手させないことを支持する信念に突っ込みを入れる

面倒なことをギリギリまで着手させないようにしている信念を見つけたら、その信念をじっくりと客観視してみてください。
その信念はかなり無茶なことを自分に、他者に、あるいは世の中に対して要求しているはずです。
つまりは突っ込みどころがたくさんあるということですね。
なのでその信念にたくさん突っ込みを入れてみると良いです。
どれほど自分が独断的な要求をする信念を抱いていたかということに気づける良い機会となるはずです。
それと同時に、その信念を抱いていたら面倒なことがギリギリまで着手できないのも無理はないなと納得できるのではないかと思います。

面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念を抱いている限り、時間に余裕のある状況で面倒なことに着手するのは難しいです。
自分で面倒なことに着手するハードルを上げてしまっているからです。
ギリギリではない、時間に余裕のある状況で面倒なことに着手することを支持する信念を抱けるようにしましょう。

面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念に対して多角的に突っ込みを入れることによって、その信念は時間に余裕のある状況で面倒なことに着手することを支持する信念に修正されていきます。
この作業は一朝一夕にはいかないと思いますので、じっくりと取り組む必要があります。
どうして信念の修正に時間を要するのかといえば、その信念は自分が何らかの理由で長い間大切に育ててきたものだからです。

今に至るまでその信念が自分にとって必要なものだったからこそ、大事にその信念を守ってきたのだと思いますが、じっくりとその信念を観察し、突っ込みを入れていくことで「今の自分にはもう必要のないものかも」なんて思えてくるでしょう。
そもそも面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念は、非論理的で非現実的な要求をする無茶な信念だったりしますしね。
「面倒なことはギリギリまで着手したくないとは思うけど、時間に余裕のあるうちに着手しておくことが賢明だ」なんて感じの論理的で現実的な信念を抱けるようになると良いですね。

やりたくないけどやれるようにする信念を持つことを目指す

やりたくないことを好きになれるように努力する必要はありません。
そうなれたらラッキーですけど、面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念を修正する方向性としては、それはお門違いです。
やりたくないことはやりたくないままでいいので、やりたくないけどやれるようにする信念を持つことを目指しましょう。
そうでないと、いつまでも「やりたくないものがやれない人」のままになってしまいます。

「やりたくないけれど」って言葉を信念に組み込むことがポイントになりますよ。
客観的視点から多角的に、面倒なことをギリギリまで着手しないことを支持する信念にどんどん突っ込みを入れていってください。

なお、信念の修正については「先延ばし癖の改善法」(ダウンロード販売)でより詳しく解説しておりますので興味をお持ちの方はご参考にしてください。


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