見出し画像

読書療法で先延ばし癖を改善させるために必要なこと

読書療法とは、本を読んでいただくことによって心理的な支援を行う心理療法のひとつとされています。
読書によって得た知識を行動変容につなげるという作戦ですね。

読書療法の効果については、読書によって得た知識をうまく行動につなげられる人もいれば、読書によって「こうすればうまくいくのか」と結果期待を抱きながらも、そこで得た知識を行動につなげられない人もいるというのが実際のところだと思います。

上手くいかないことがあるのは無理もないです。
だって読書療法では症状の個別性に対応するのにどうしても限界がありますからね。
知識を行動変容につなげることはただでさえ簡単なことではないです。

読書療法による先延ばし癖改善の難しさについて

さて、読書療法による先延ばし癖の改善について話を進めていきましょう。
先延ばし癖のある方は「何十年も改善できずに来た」とか「これだけはなおせない」などとおっしゃることが多く、その癖を改善することの難しさは強く自覚されていることでしょう。
とは言え、そのような方たちが端から読書療法で先延ばし癖の改善につなげることが不可能と考えているのかといえば必ずしもそうではないと私は思います。
行動変容を実現させることに役立つ知識をひとつでも多く得たいと考え、「これなら私にもできそうだ」と思えるような改善法に巡り会うことを期待しておられるのではないでしょうか。

読書療法について私が思うのは、先延ばし癖の原因が何であるかによって読むべき本が決まってくるので、ストレートに「先延ばし癖」をキーワードとして読むべき本を探してしまうと自分に最も必要な本に巡り会うことが難しくなってしまうこともあるのかなということ。
そもそも先延ばし癖の原因がピンポイントでわからない限りは、読むべき本が定まらず、効果的な改善法を見つけることは難しいのではないかと思えてしまうのです。

「読書療法の個別性への対応の限界」を補うための施策

実は私も先延ばし癖の改善に関するミニ実用書をダウンロード販売させていただいているんです。
でも私はやっぱり、私が書いた本を読んでいただくだけで多くの方が先延ばし癖を改善できるだろうとは考えていないです。
それは先ほど述べた「読書療法の個別性への対応の限界」を感じるからです。
もちろん私の書いた本を読むことによって得た知識を活かして、上手いこと行動変容を実現させる方もいるのかもしれません。
でも実際は、残念ながらそれを実現できない方もかなりおられるであろうと考えるのが現実的かなと。
「読書療法はそんなものだ」とわりきってしまうのは寂しいので、読書療法によって行動変容が実現できなかった方のために何ができるかを私なりに考えてみたんです。

私なりに考えてみた結果、読書だけでは行動変容を実現できなかった方には、その本をテキストとして活用し、パーソナルセミナーを行わせていただくという流れを作るに至った次第です。
読書療法で課題となる個別性への対応の限界は、パーソナルセミナーで補えばいいというシンプルなアイデアです。
とは言え、このやり方なら読書で得た知識を活用して、パーソナルセミナーで先延ばし癖の原因をおおよそ明らかにすることができて、個別性を尊重した改善策までは導き出すことが可能となります。
読書によって先延ばし癖を改善させるためには、現実的に考えて何らかの+αが必要かなと私は思います。

でも、読書療法にパーソナルセミナーを組み合わせて行うやり方であっても、そこで得た知識を行動変容につなげるための挑戦は自分ひとりで行っていく必要があります。
実生活でのその挑戦に継続的な援助が必要だとお考えの方は、パーソナルセミナーではなくカウンセリングをお受けになられたほうが良いです。
カウンセリングって継続的な援助を行うものですから。

読書療法で先延ばし癖の改善を実現させるために大切なこと

私は先延ばし癖を改善させるための読書によるセルフヘルプが全く効果がないとは考えておりません。
少なくともそれを試してみるだけの価値は十分にあると思っております。
でもそれによって成果を出せる方と出せない方がいるという現実は受け止める必要があります。
「それによって成果を出せる場合と出せない場合がある」と言った方が適切な表現かもしれません。
成果を出せるか否かは症状の度合いにもよりますからね。

本を読むだけで行動変容につながらない方は、読書に何らかの+αが必要だと私は考えます。
そしてもうひとつ、本を読んで得た知識を自分の好き嫌いは抜きにして素直に実践してみる姿勢が必要だと私は考えます。
本を読んで得た知識を実践しないのは、その知識を知らないのと一緒です。
ですので、読書療法で成果を出すためには、読書で手にした知識の中で自分に実践できそうだと思えるものがあれば、それをどんどん試していくことが大切なのではないかと思います。
そうしていくことで自分にフィットする改善策と巡り会う可能性が高まるでしょうから。

ミニ実用書のダウンロード販売とパーソナルセミナーのご案内を貼っておきますね。
ご参考にしてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?