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先延ばしをしがちな自分の特性との付き合い方
先延ばし癖を改善するためには、まず自分が先延ばしをしがちな特性であることを受け入れることが大切だと私は考えます。
「先延ばしをしがちな私じゃイヤだ!」と先延ばしをしがちな自分に抵抗してしまうと、スムーズに改善へ続く道を歩んでいくことができません。
なぜなら、先延ばしをしがちな実際の自分に抵抗してしまうと、先延ばしをしがちな自分であることから現実逃避をすることになってしまい、直ちに先延ばしをしない自分に変身しようとしてしまうからです。
そのような状態ですと、先延ばしをしたい自分に抗うという継続的なトレーニングを受け入れづらくなってしまうのです。
まずは、自分が先延ばしをしがちな特性であることを受け入れることです。
これを前提としましょう。
そうすれば先延ばし特性のある自分を、自分がどのように扱っていくべきかと建設的に思考しやすい状態になれます。
今回は「先延ばしをしがちな特性との付き合い方」について綴ってみたいと思います。
先延ばしを引き起こす自分の特性を理解する
実のところ、私も先延ばしをしがちな特性のある人間です。
ですが、私はそんな特性のある自分を受け入れて、そんな特性のある自分を問題が起こらない程度に上手く扱えていると思ってます。
先延ばしは行動的結果に過ぎません。
ですので、先延ばしをしがちな自分の特性にばかり着目していても先延ばし癖を効率良く改善していくことはできません。
先延ばしをしがちな自分に至らしめる自分の特性に目を向けることが肝要です。
先延ばし行動が何を物語っているのか?の視点です。
私の場合は、自由への欲求が異常に強い特性があることを自覚しています。
そして、その特性が先延ばしをしがちにさせていることも自覚しています。
よって、私が先延ばし癖を改善させるためには、自分の異常に強い自由への欲求をどのように扱うかがテーマとなります。
「自分の好きなタイミングで課題に取り組むべきだ!」とか、「自分の思う通りに課題を進めていくべきだ!」などのように、「他人は私がしたいようにすることを放っておくべきだ!」の信念がいちいち強烈に頭をよぎってしまう自分をどのように説得して折り合いをつけさせるかということです。
その説得は焦らずじっくりと取り組んでいく必要がありますが、自分の特性を理解して受け入れていると、「あとで問題が起こらないようにするためには、このあたりで手を打っておく必要がありますな」なんて感じで、理性的な状況判断ができるようになってくるものです。
自分の強い欲求を知ることが自分の特性を知るヒントになる
自分が抱く欲求の中で特に強い欲求について知ることができれば、先延ばしをしがちな自分に至らしめる自分の特性を知るヒントが得られることがあります。
先に述べたように、私の場合は特に自由への欲求が強いのですが、他にも先延ばしをしがちな自分に至らしめる強い欲求としては、「自分に対する他者からの高い評価」の欲求だったり、「気に入ったことしかやりたくない」の欲求だったり、「怒られたくない」の欲求などが考えられます。
自分の中にある強い欲求を理解すると、先延ばしをしないための「気をつけどころ」が見えてきます。
その「気をつけどころ」が、先延ばしをしがちな自分を上手く扱うためのポイントとなるのです。
先延ばしをしがちな自分の特性と上手く付き合っていくために必要な「折り合いをつける力」
先延ばしをしがちな自分に至らしめる自分の特性を理解したら、そんな特性のある自分を上手く扱えるように努めましょう。
そんな自分を上手く扱えるようになれば、先延ばしの頻度は低下していくはずです。
先延ばしは何らかの強い欲求が原因となることが多いので、先延ばしをしがちな特性と上手く付き合っていくためには「折り合いをつける力」を育てることが大切です。
「私はこうしたいんだけど、こうしちゃうと問題が起きるから、ああしなくちゃいけないんだよね」といった具合に、自分が完全に満足できないことでも手を打てるようにする力を育てていきましょう。
もちろん先延ばしをしがちな特性のある私も「今はやりたくない!」と駄々をこねる自分に、もう一人の自分が説得する毎日です。
いちいち面倒くさく感じたりはしますが、もう慣れてしまったのでそんなに大変なことだとは思いません。
それは先延ばしをしがちな自分の特性と自分が上手く付き合えていることの証だと思っています。
先延ばしをしがちな特性をお持ちの方が、そんな自分の特性と上手く付き合っていくことができますように。