独身アラフォー女性の奮闘記#16 一家離散と寝正月、そして異世界転生
見事なまでの寝正月だった。
家族行事も相まって、自宅に一人でいる時間はほぼ寝て過ごしていた。なんなら、自宅のポスト以降の「外」に一切外出しない数日間を過ごした。
AmazonとUberEats最高〜!
ヤ◯ト運輸が「配達に行ったけど不在だった」詐欺(実際には来ていないのに不在持ち戻り扱いにした)を2回かまして来たのには久々にキレたが、忙しいのは理解できるし、暴れ散らかす気力もなかったので諦めた。嘘は良くないよ、配達員の君。
そんなこんなで、何もしていないから書くネタもないが、中身の何もないお正月の記録でもしておこうかとPCを立ち上げてみた。
上座下座
大晦日は祖母の火葬で、数年ぶりに家族全員集合をした。父に至っては、当日朝に羽田に到着とかいうエクストリーム参列をキメていた。よく旅行やライブ遠征でエクストリーム出社、エクストリーム参戦をしている私は、間違いなくこの男の血を引いていると思う。
近しい親族で、サラリーマン経験があるのは、私以外では叔父、兄、義兄、義姉なのだが、フォーマルな席で上座下座を理解している人が少ない。私には従姉妹が2人いるが、叔父が喪主だったので、席次としては彼女たちが上になるため、姉に、その向かいに座るように言ったら「アマリリスちゃんがそっち座って!」と言うので、3人兄弟最年少の私から、「この場の席次で私は最下座です。これは精神論ではなくて一般常識の話だから、お姉ちゃんがそこに座りなさい」と指示した。姉は学者なので、びっくりするくらい一般常識がないおばさんなのだ。まあ、内輪だけだから好きに座れば良いんだけど、うちの兄が結構そういうことにうるさいおじさんで、何かにつけて「アマリリスはいい歳をしてああじゃない、こうじゃない」と両親に陰口を叩くので、一応、ポーズだけはしておくことにしている。「自分だって、最初の嫁がサイコパスでバツイチ再婚のくせに!」という気持ちは言葉にせず我慢している私、えらい。
孤独の年越し
大晦日の午前中に家族で集まったのだから、それなりの人数でのお正月でも過ごすのかと友人にも言われたわけだが、それがアマリリス家はスーパードライなので、行事が終わってお茶までは一緒にしたものの、その場で解散となった。
父はビジネスホテル滞在、母は叔母(母の妹)家族の家に滞在、兄は単身赴任先から休暇のため久々に嫁と都内の自宅へ帰宅、姉は義兄と姪が義兄の実家に滞在するものの、自分は一旦自宅に帰る、と東京の片田舎へ。そして、私も自宅に帰った。
喫茶店の前で「じゃ!これにて解散!!」みたいな感じでサッと全員別方向に向かって行く様は、我ながら「我が一族」という感じがしてなんか胸熱だった。
独身の私くらい、両親と一緒に居ればいいのに、と思われがちだが、私は15歳から長期間彼らと暮らしたことがないので、実はちょっと家族と過ごすのが得意ではなかったりする。以前も書いたことがあるが、甘えるのも得意ではないし、どう接していいかわからなくて敬語だし、ちょっと気も遣ってしまうのだ。
前々日の夜から前日の朝まで、徹夜麻雀をしていたので、31日の午後になったら、もう眠くて眠くて、いくらコーヒーを飲んでもめちゃくちゃ眠そうにしていた。その理由も「一昨日から昨日にかけて徹麻してたし、昨日もゲームしてたから」と言ったら、全員に呆れられた。でも、実は父以外、兄も義兄も麻雀ができないことが判明して、ちょっと偉そうなふりをしてやった。「私はゴルフはしないけど、麻雀はできる」という謎のサラリーマンマウントを取ったりもした。何の意味もないただのイキリである。
そうして帰宅した大晦日の夕方。
毎年、どこに行くでも誰に会うでもなく、愛犬と「二人でゆっくり年越ししようね!」とぬくぬく自宅で過ごしていたのだが、今年はとうとう愛犬も旅立ってしまい、本当に孤独な年越しになった。帰宅して、久々にテレビをつけて、紅白歌合戦をみた。途中から眠気が限界で、気づいたら氷川きよし様が空を飛んでいるところだった。
そしてまたうとうとしているうちに、LINEが鳴った。友人からのあけましておめでとうLINEだった。
40歳のお正月、寝落ち年越しをキメてやったぜ。
異世界転生
さて、31日は午後ぐっすり眠っていたので、あけおめLINEと同時に私はゲームにログインをした。
いつも聞いている配信サイトでは、いろんな配信者が年越し配信をしていたので、適当に聞き流しながら、異世界でのレベル上げに勤しんだ。私は、大学生の頃、音楽業界で働けなかったら、ゲーム業界に行こうと思っていたくらいにゲームが好きなので、常人では信じられないくらいの時間を余裕で溶かし続けることができる。
学生時代、休暇で寮から実家に帰った時も、寝ず食わずでプレステをやり続けていたが、親は「自分達の都合で寮生活をさせて、普段は大変な思いをしているから、うちに居る時くらい好きにしていいよ」と謎の優しさライセンスを発動してくれた。
社会に出てからは、そんなに長時間ゲームする時間がないので、プレステとかSwitchとかのハードには手を出さないようにしてきた。それでも、20代の頃、DSだけは買ってしまった。スマホになってからはスマホ移植の昔のゲームに課金したり、今でこそあんまりやらないが、暇潰しのパズルゲームもよくやっていた。
なのに。
年末にPCが届いてからというもの、出かけているか寝ている時間以外はずっとゲームの世界で過ごしている。
元日も、ゲームをしながら、初日の出配信をしている配信を開いて、一緒に初日の出を見た気になった。PCが置いてある我が家のリビングは東向きなので、ちょうど同じ頃、部屋が明るくなってきたので臨場感は十分味わえた。
徹夜麻雀の日からずっと昼夜逆転していたが、流石に元日に昼間ずっと寝ているのも忍びないので、午後までゲームをやり続けた。
自分でもどこか、社会不適合の自覚はある。
でも楽しいからいいんだもーん。
年始の目標
こんな私の年始の目標は、例年通り「何も頑張らない」である。
頑張らないことを頑張る以外は、頑張らないのだ。
「頑張る」は、人生において、もう十分やり切った。頑張り癖があるから、意識しないと体を壊すまで仕事をしたり、酒を飲んだり、朝まで遊んだりしてしまうので、昼夜逆転して自堕落な生活をしている自分に罪悪感を感じないためにも、「頑張らない」という目標は大切なのだ。
ちなみに、徹夜麻雀明けの日も、麻雀をしていた友人宅から一旦帰宅して、シャワーを浴びてそのまますぐ別の友人と年末ランチに行ったくらいには、遊びには全力を出してしまえる40歳、それが私。楽しいことは、いくらでもできちゃう。
でも、やっぱり20代や30代の頃みたいに体力がないから、ちょっと数日間寝続けるくらい許してよ。
まあ、寝続けることができる程度の体力はまだ残っているからいいよね。
数年前までは、自分で割り下まで作って年越し蕎麦を食べたり、お雑煮も毎年欠かさず作ってきたけど、今年はもうずっとUberEats。これも「頑張らない」ことの一つ。
食べてくれる人がいたらいくらでも作るんだけどね!!
今年の年末までに、どんな出会いやハプニングが、またいくつ巻き起こるのか、2023年も楽しく笑って過ごしていけたら最高だな。
私よ、とりあえず早めに初詣に行ってくれ。