【予備試験過去問対策講座】準備書面問題の解答作法(平成30年民事実務基礎)
はじめに
この記事は「予備試験過去問対策講座」のテーマ別講義記事です。
今回は、民事実務基礎の「準備書面」に関する問題を取り上げます。解説編で具体的な論述方法を確認した後、実践編で平成30年民事実務基礎設問4を対象に、実際の事例問題における使い方を解説していきます。
解説編
準備書面問題とは
民事実務基礎では毎年、問題文中の事情を前提として、一方当事者の訴訟代理人弁護士が準備書面に記載すべき内容を論述させる問題が出題されています。
問題文では、当事者双方の供述がそれぞれ比較的長文で書かれており、他にも様々な書証が登場することから、適切に事実を整理できないとただの作文になりがちです。このことから、準備書面問題に苦手意識を持っている方も多いと思います。
もっとも、準備書面問題は、ルールさえ知っていればある程度機械的に処理することができます。そこで、この記事ではそれぞれの証拠をどのような観点から整理し、どのような作法に則って事実を推論していくべきかという点を解説していきます。
準備書面問題の基本知識
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