読書記録【2020年11月前半分】
前回10月分をやったのですが、ちょっと長くなりすぎた感があったので、前半後半で分けてやろうかなと思います。
2020年11月1~15日に読んだ本
「西荻窪キネマ銀光座」角田光代・三好銀
映画タイトルごとにエッセイとマンガが載っているという変わった構成。
「歩道橋シネマ」恩田陸
短編集。2ページ程度の短編もあって参考になる。恩田さんぽいなと言う感じ。
「騎士団長殺し 第一部(上)(下)」村上春樹
読む本のストックがなくなってしまって、何度めかの再読。やる気がない時に読むとなんだかわくわくしてくるから助かる。
「小説あります」門井慶喜
門井さんは「人はなぜ小説を読むのか」をよく考えたんだろうなあと思った。ストーリーを取り入れるだけであれば、映画やドラマ、マンガもあるがなぜ小説なのか。私の中では、小説を読んでいると頭の前の方ではストーリーの情景をイメージしているんだけど、後ろの方では自分の経験や記憶と照らし合わせていて、二重で思考している感覚。その思考が画や音があるメディアだとやりにくい気がする。だから小説が好きなのかな。
「ずっとお城で暮らしてる」シャーリィ・ジャクスン
不穏な感じで、最後まで誰がまともなのかわからない、すぅっと怖いような話。
「ヨーロッパの装飾と文様」海野弘
写真が綺麗で、絵柄というものに興味を持った。借りて読んだけれど、できたら自分の手元に置いておきたいなと思った。
「墜ちてゆく男」ドン・デリーロ
9・11の話。「それを想像するのは何と恐ろしいことだろう、殺人者と犠牲者のどちらも神の名を叫んでいるなんて。」
それぞれの正義。変わってしまった価値観。
個々の人々の物語を書くことで、9・11の意味を浮かび上がらせようとしているのだろうと思った。作者はかなりエネルギーがある人だなという印象。
「ニューカルマ」新庄耕
ネットワークビジネスについて。人が弱っているときにはこういうものにはまるのだと思う。悪いものとして断定するのではなく、読者に主人公の未来を託す構成。
まとめ
★11月前半読んだ本
計8冊
★一番印象に残った本
「墜ちてゆく男」ドン・デリーロ
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