幼い頃は天真爛漫

ひとりっ子で両親、祖父母、大祖母に
とても大切に育ててもらった。

自分の記憶の中で
人生がとてつもなく幸せだと感じていた頃の記憶がある。


ああ。なんて私はしあわせなんだ。
大好きなお父さん、お母さん、
私は世界で1番幸せなんじゃないか?
そんな風に思ってしまうほど、
幸せだと感じていた。

寝る前に、
親子で3人横になって、
テレビを見ている時間。

CMになると、
父と母が私を可愛がる。
コショコショしたり、頭を撫でてくれたり。

寝る時には、ほっぺがおでこに
おやすみのチュー。

おやすみのチューは?と、
言われて、おやすみ〜と、チュっとする。


お布団が3つ敷かれていて
私は壁側。

壁にはプラスティックでできた
ディズニーのキャラクターが貼られていて

指で触るとゆらゆらと左右に揺れる。

私はそのキャラクターを指で揺らしながら
ゆっくりと眠りにつく。

家族で旅行や、クリスマスパーティー
お誕生日に運動会

両親は仲良しで、
父は背が高くて男前。
母は可愛い。

自慢の両親だった。

私は世界一幸せ者だと感じていた。

なんて、しあわせなんだと、
なんて、愛されているんだと、

心底自分の幸せを感じきっていた。

ある時までは。。。

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