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【BLEACH二次創作】藍染惣右介編 ~思惑と幻想の先~第四話

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狭の間核

尸魂界の最深部――そこは、無意識と尸魂界、虚圏の境界が絡み合う「狭間の核」と呼ばれる空間だった。介の姿があった。

「……ここが狭い間の核か。」

藍染が周囲を見渡しながら低く呟く。その声は静かだが、どこか不敵な響きを伝えている。


霊王を超える道

藍染は、かつて霊王宮で目にした光景を思い返していた。

「霊王……お前は本当に無価値だ。」

独りごちる藍染の顔には、冷徹な笑みが浮かんでいた。 霊王を排除することこそが世界を再構築する最初だと確信している彼のために、狭間の核はその計画を実現するそのための重要な足トラブルだった。

「だが、霊王の力を超え、さらに世界を作るためには……この力が必要だ。」

そう呟きながら、藍霊染は空間を見据える。 圧力の濃度が異常なまでに高く、常人であれば一歩進むだけで圧殺されるだろう。


狭い間の真実

藍染の目の前に広がる空間は、まるで崩れかけた万華鏡のようだった。無数の光が渦巻き、時折、それらが重なり合って形を成すように揺らめいている。

「……この力こそが、世界をつなぐ『核』というわけか。」

その表情には、純粋な興味と計算された冷静さが交錯していた。

「この核の力を手に入れれば、霊王の代わりなど不要だ。」

その時、空間全体がわずかに揺れた。藍染は気づかれず、無意識に気配を感じる。


意図しない妨害

「ここで何をするつもりだ、藍染惣右介。」

静かな声が響いた。振り返ると、兵衛にはかつての零番隊の立場である兵主部一が立っていた。た。

「……まだ動くのか?」

藍染は集中したような声を漏らした。兵主部の登場は想定外だったが、彼にとっては細やかな問題に過ぎなかった。

「貴様が何をしようと、尸魂界を守るのが我々の役目だ。」

兵主部が静かに刀を構える。 しかし、その言葉に藍染は冷ややかな笑みを返しただけだった。

「役割か……くだらない。そんなもののために命を投げるつもりか?」


鏡花水月の威圧

藍染はゆっくりと鏡花水月を除いて放出。その動きは無駄がなく、威圧感に満ちていた。

「あなたのような者がこの場にいるということ自体が、私にとって計算違いだ。だが……。」

藍染は目を細め、言葉を続ける。

「試してみるのも悪くない。」

次の瞬間、鏡花水月の力が発動し、空間全体が歪んだ。兵主部はその場で硬直し、やがて自らの霊圧が乱れ崩れていくのを感じた。

「……この力を理解できるはずはない。」

藍染は淡々と語る。兵主部が倒れ伏したのを確認すると、再び狭間の核に向けて歩みを進めた。

※BLEACH久保帯人先生および集英社の著作物です。この作品はファンによる非公式の二次創作です。

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