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Twitterのタイムラインを耕す

さっきのミーティング中、プロジェクトを共に進行するパートナーが「君はどこから面白い記事をポンポン見つけてくるのか?」
と尋ねてきた。

確かに僕のTwitterのタイムラインには、見ていて不快になるようなツイートはほとんど流れてこないし、Twitterを見ていて「時間の無駄だな」と感じる時間も少ない。

逆に「後で読む」というRTで僕のタイムラインはnoteの積読状態になっているぐらい、良質で勉強になる情報にあふれている

僕は、自分の探求したいテーマのアカデミックな情報からイベントの開催情報まで、ほとんどをTwitterで情報収集している

このnoteでは、

この問題に興味があって情報収集したいけど
どこから集めたらいいかわからない

というような学生に向けて、Twitterを活用した、勉強になるタイムラインの作り方をご紹介する。

1. 友達はフォローしない

シンプルかつ最も重要な原則。

友達の呟きというのは、結局のところ一欠片の生産性もない
皆さんは、普段どんなことをつぶやくだろうか。

もちろん意識的に情報を整理して、アカウントとしてのプレゼンスを高めようとしているアカウントは別だと思う。

しかし、基本的には日常的な愚痴とか、どうでもいい「にゃぁ」とか、時には当たるはずのないプレゼント企画に応募してみたり、あるいはTwitterのトレンド欄のニュースをRTしたり。

自分の呟きを振り返れば、「ろくなものじゃない」ということに気がつく。

もちろん僕も、にゃあと意味もなくつぶやくうちの一人。

友達の近況を知るには、Instagramのストーリーで充分だ。
また、追わなければいけない知人のマイルストーンはFacebookでおのずと情報は入ってくる。だから、Twitterで友達をフォローする必要は全くないと僕は考えている。

2. Twitterのトレンド欄は「アイスランド」に

Twitter上で僕の生気を盗んでいく二つ目の掃除機は、”トレンド欄”だ。

有名人の結婚やら不倫やら訃報やら、大統領選挙やらコロナ関連の話やら政権の不祥事から、直近3時間のメイントピックがトレンド欄として表示される。

しかしそういった、”今日のトピック”としてハイライトされる情報は、大抵夕方のニュースやフォローしている人のリツイートで知ることができる。つまり、”トレンド欄”でわざわざLatest Newsに触れる必要はないということだ。

自分がフォローしておくべきだと思った人がRTをしていれば、大抵は自分にとっても必要な情報なわけだし、フィルタリングされたニュースを、そういったフォローしているの視点付きで得ることができる。

一方でトレンド欄では全く見ず知らずの違う領域に住んでいる人のどうでもいいツイートが表示される。それを見て時間を消費することはただの時間の無駄だ

僕は、トレンド欄の現在地を「アイスランド」に設定している。そうするとトレンド欄には”Iceland”の文字しか表示されず、僕のTwitterと日本社会は完全に分断される。

3.自分の興味が研究領域の研究者や大学院生をフォロー

これが”心地よく、学びになるTwitterの作り方”で一番重要な部分だ。

例えば僕の興味分野は、 #コミュニティ #社会デザイン #まちづくり #コミュニケーション  といったところだ。

社会デザインを例にとると、建築家やまちづくりに精力的な政治家、先進的な取り組みの多い北欧のデンマークなどに留学する・していた大学院生などが、日々社会デザインの実際、理論的な話をツイートしている。
もしくは直接的にかかわっていなくても重要な、デザイン思考とその潮流や、学ぶべき歴史的背景、社会をどう見るかといった視点といったものを共有してくれる。

大学院生とかは、「○○ 留学」で出てきたnoteを漁り、その人のTwitterを見つけ、そしていくつかタイムラインを見て、自分のテーマと近しいかそうでないかを判断する。

自分のテーマと近いと発見したらしめたものだ。
論文のリンクや書籍の紹介、研究に対するメモが覗けるだけではない。
研究生活や留学に対する日常的な課題、日頃の過ごし方など、将来自分が直面するであろう課題について、どのようにそれらと向き合い、解決していくかを覗くことができるかもしれない。(同級生の悩みツイートよりはるかに有益だと思う)

近年では研究者同士もTwitter上で交流したり、領域を問わず、共通のモノの見方をしている者同士が論文やnoteをきっかけにしてつながり議論が生まれたり。そういう人と人のつながりを外から静かに観察することができるのも一つのTwitterの利点だと思う。

その後:タイムラインを整理したら

ある程度タイムラインを整理したら、あとは流れてくるツイートを時々チェックするだけだ。

最初は見つけられなくても、領域・界隈の人を何人か抑えておくと、その人が頻繁にいいねやリツイートをする、界隈のキーパーソンやフロントランナーの存在に気が付くことがある。

もしくは、良い記事やブログを発見した際にシェアしてくれて、そこからそのブログの書き手のTwitterアカウントを見つけてまたフォローしたり。

自分の興味を”何となく持っておく”だけじゃなく、”誰をフォローするか”と具体的に情報が自然に入ってくる仕組みを作ってしまうことが重要だ。

また、興味がある分野を複数持っておくことも重要だ。

なぜなら、違う分野の人間が同じようなことを言っていたりしたときに、一つの画面上で違う分野の同じような考えを見ることができ、いわゆるConnecting Dotsの練習になるからだ。

全く違う分野・次元の知識やTipsだったとしても、

この分野のこの発想、このプロジェクトに活かせるかもしれない!

と、ある程度応用が利くので、整頓されたタイムラインは思考の創発の場として非常に優れたものに変化する。

僕はこれまで4~5回Twitterアカウントを作っては消してを繰り返してきた。けれど、上記のやり方を意識して、「この人合わなくなってきたな」「あまりツイートを読まないな」と思った人を積極的にアンフォローすることによって、

眺めているだけで学びになる

ツイートの内容を考えると、すぐそばに新しい発想の種が転がっているといった、学びに非常に良い状態のタイムラインを作ることができている。

Twitterは持っているけど、なんかいまいち見ている時間が無駄だと感じる、という人は試してみてほしい。

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