猫を中心に我が家はまわる
早いもので夢―たん(保護猫の名)が我が家に来てから6年経つんだなぁ。
思えば9月の台風の中、警備の仕事をしている主人が拾ってきた。
自分の持ち場ではなかったけれど、同僚の「猫が流れてる」って報告を受けたので近くの小川に行くと目の前を子猫が流されている。
台風で増水していたので手を伸ばすと簡単につかまえられた。
「震えてる」
急いでタオルにくるみ、近くのコンビニに行ってパウチタイプの猫エサを買ったそうだ。
「今日から猫を飼うから必要なもの買ってきて」
「はあ~?」
ホームセンターで働いているとはいえ、猫を買うのに必要なものなんて当時の私に知る由もなく、しかも閉店まじかに電話してこられたら思考回路が働かない。
急いでペット担当者に「猫を買うのに最低限必要なもの」2日分、準備してもらい買って帰った。
「猫は?」
連れて帰るといった猫はどこにもいない。
キャットフード、トイレ、猫砂、エサと水を入れる容器・・・
(明日返品しよう)
主人が言うには確かに車に乗せてきたけれど、ゲージがあるわけではなく普通にタオルを敷いた座席に乗せてきた。
けれど・・・いなくなったらしい。
なんで?
理由は後日判明。
子猫とはいえお腹がいっぱいになって車から出ようと考えたのだろう。
外に出る手段を探した結果、車のエンジンルームに紛れ込んだ様子。
9月。そろそろ車の中は寒く感じ、少しでもあったかいエンジンルームに暖まりに行ったのだろう。
昼間は座席にいるけれど夜はエンジンルームに隠れるので台風から2日たってもまだ家に迎え入れらなかった。
家の中に連れてこれたのは3日後。
市販のネズミ捕りを改良して車の中に置き、えさを食べにきたところを無事2回目の保護。
思えばこのころからドジな性格を発揮していたのかも?
「俺は反対」
当時高校2年生の息子が大反対
なんで?
小学校6年生の時には友達を公園で遊んでいて猫を見つけ、
「僕の家で飼ってもいい?」って聞いてきたくらい猫が好きなはずなのに
自分が飼いたいと願った時は反対したくせに、「自分が拾った時は飼うのか!」って父親への反発もあったのかもしれない。
「俺がちゃんと面倒見る」と言う主人の言葉と動物病院で検査をすることを条件に我が家の一員(仮)となった。
動物病院で検査して分かったこと。
生後2か月の女の子。
ノミなど気になる病気は持っていない。
息子が気にしていた病気を持っていないことが分かったおかげで
保護猫は晴れて家族の一員になりました。
あれから6年。
高校受験、大学受験で気が滅入ることもあっただろう息子の癒しとなり、
息子は無事に合格。
コロナで通学も出来ず、ストレス感じてないか心配だったけれど、それなりに過ごせているみたい。
夢ーたんのおかげ、かな?
ペットを飼えない賃貸物件だったため引越しもしたし、ベランダ越しに隣の家に行った時には呼び戻す苦労や、買ったばかりの服ひっかかれて台無しにされる悲しみも味わったけれど、猫を飼っている同僚と仲良くなったり、家族の会話が増えたりして、毎日小さな喜びを積み重ねています。
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