今日のお客様

ホームセンターで働くこと19年目のアラフィフ。

今日はインテリアコーナーでのお客様の話です。

「インテリアコーナーでお客様がお待ちです。係員は入ってください」

呼び出しボタンが鳴ったので売り場へ直行

座椅子売り場で女性がひとり待っていました。

高座椅子を買いたいのだけど、2つのうちどちらを買おうか悩んでいる。

1つはレザー調の素材(黒)を使っているので見た目に高級感があるもの

もう1つはファブリック製で落ち着いたグレーでリラックス感があるもの

レザー調より座高位置が高いので立ち上がりしやすい。

「高さを変えられますか?」

質問されたので

「どちらも高さの変更は出来ませんね」と答える。

お客様はどちらにしようか悩んでいる

お客様:「商品持ってきてもらってもいいですか?」

私:「どちらにしましょう?」

お客様:「どちらも」

ほぉ~どちらもお買い上げかあ

リッチだな~

『1つはお客様が使って、もう1つは彼氏かあ?』

なんて考えながらお客様のそばまで商品をお持ちする

「お待たせしました」

「う~ん、どちらにしよう?」

「は?両方お買い上げじゃないの?」

思わず声に出してしまうところだった。

在庫がある方を買うつもりがどちらも在庫があるもんだから

余計悩んでしまい、交互に座ってはすわり心地をたしかめる。

「いつまで悩んでんだろう?」

っていうか、そもそも自由に座ってためせるんだから

決まってから呼んでよね!!

ここで離れたらしょうもないクレームにつながりそうだから

めんどくさいけどつきあった。

「いつまでつきあわせるつもり?」

当ホームセンターはセルフサービス。

お客様が選んだ商品をカート、台車に乗せてレジまで運んでいただくシステムだ。もちろん大きな商品は棚から降ろしたり運んだりするサービスはある。けれど悩んでいる時間にいつまでも付き合っていられない。

何か話しかけてくるわけでもなく、

こちらから「座り心地どうですか~?」なんて聞く気もなく

・・・5分経過・・・

ようやく決まった

レザー調の高座椅子!!

なんとなく予想はしてたのよね。

こんなに悩むもんなのかな?

いいけどね

箱に入った高座椅子を台車に積み替えさっさと渡して

「レジでお会計をお願いします」と渡しておきました。

一人で悩めないものなのかな?

いや、一人で悩んでくれてました。

訂正。

そばに店員がいなくても一人で悩んでくれないかな?




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