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看護師のやさしさに不安が吹っ飛んだ(入院生活20日目)

母のお見舞い。

いつものようにナースステーションで面会届けを書き、母の部屋へ。

「あれ?部屋間違えた?」
部屋の一番手前が母の場所。

だけど、車いすに乗った人がいる。

部屋番号を確かめる。

間違えていない。

もう一度車いすに座っている方の顔を見る。

「母だ」

母を右側後ろから見たことがなかったから違う人に見えた。

「元気~

今日は車いすに乗っているんやね。」

お昼ご飯を食べたばかりなので、そのまま車いすに乗っているらしい。

昨年末、入院してからベッドに横たわっている姿しか見てなかったので、元気になってちょっとの時間でも、車いすに乗っている姿を見られてうれしい。

パジャマの下に着る、下着を持ってきた。
入院セットでパジャマを借りているが、寒がりの母のこと、下着を重ね着したいだろうと思い、何枚か持ってきた。

部屋はほんとに暖かく保たれていて、家では絶対考えられないほどの薄着なのに、寒いとは言わない。

持ってきた下着も「今日はいらない」というので、袋に入れておいた。

靴下は喜んでくれた。

母が自分で靴下をはけない為、しゃがんではかせた。
「ごめんな」
母は言うけど、今日まで靴下なし、裸足に上靴で過ごさせていたことが申し訳ない。
「テレビカード買おうか」

「歌番組がないからいらない」

じゃあ

母が車椅子に乗ってるなら、病室を出て談話室に行こうとしたけど、行かない。

「今日はごはん食べた?」
「お粥食べた。」
「外に出た?」
「出た」
外に出たと言ってたのは、建物の外ではなく、病室の外だった。
廊下の先に談話室があり、男性看護師が連れて行ってくれると楽しそうに話してくれた。

30分ほど母と話していると、
「トイレに行く」というので車椅子を押して部屋を出ようとした。
すかさず看護師がやって来て「私達がやりますよ」と言って母をトイレに連れて行った。
2人がかりでお世話をしてくれた。

トイレから部屋に戻ってくる時も、看護師が母に声をかけていて、母がちゃんとお世話になっているのが感じられ、素直に嬉しかった。

★今日の画像は【ゆう008】さんにお借りしました。




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