終戦記念日の記憶
今日は終戦記念日ですね。そのことについてなにか書きたいと思います。
僕が小学生のころは、よく反戦映画を見させられました。
教科書でも、読書感想文でも、戦争ものをよく取り上げていました。
暗いんですよね。
だいたいは日本人の、一般的ふうな庶民が主人公で、家族(主に父、兄)を戦争に取られたり、その家族が遺体になって帰ってきたり、空襲で家が焼け落ちたり、原爆で皮膚が溶け落ちたり、みたいな展開です。最近の作品でいうと、「この世界の片隅に」でしょうか。
当時見たもののひとつが、次の作品です。
こちらは絵本ですが、小説や、人形劇風の映画で、何回か見ました。
DVD化はされていないようですね。残念です。
日本は被害者だとか、いや、加害者だとか、戦争はしかたがなかったとか、いや、避けることができただとか、そういうことはあまり関係なしに、暗い、辛い、悲しい、戦争はいやだ、戦争は悲惨だ、というようなことが主題、というか、幼いころにはそれくらいしか読み取れなかったです。
でも、それでも、戦争はいけないことだ、というふうに意識に根付くには十分でした。
そういうのが「教育」だと思います。
ですが、今は反戦映画とか、クラスで見たりはしないんでしょうね。
残念です。
あ、あとひとつだけ。
たまに、「終戦記念日」ではなく、「敗戦記念日」とするべきだ、という意見に出会うことがあります。
僕は、「終戦記念日」でいいと思います。
敗戦を記念するのは何かおかしいし、次は勝つぞ、みたいな意味にも思えてなんだか変です。
勝ち負けではなく、もう戦争は金輪際終わりにするんだ、という意思が感じられるので、「終戦記念日」がいいと思います。
明治維新以来の歴史から考えても、やはり、戦争はもう終わり、という感じの、「終戦記念日」がいいと思います。