働かざるもの食うべからず???
「働かざるもの食うべからず」という言葉がある。
この言葉について、10年前にブログで書いたものを再掲する。
初出は2011年10月25日である。
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「働かざるもの食うべからず」という言葉があります。
僕の大嫌いな言葉、と言ってしまいたいけれど言い切れない、
耳がとてつもなく痛くなるような、内臓まで痛くなるような、
そんな言葉です。
そんな言葉なんですが、
ふと、
気付きました。
昔の人がそう言ったっていうことは
その当時にも
働かないでも食っている人が
今でいうニートみたいな人が
無視できないくらいの存在として
いたってことじゃない?
そう考えるとおもしろくなってきました。
どうしてこんな言葉が生まれたのでしょう?
検索してみました。
レーニンの言葉でした。
へえ ほお なるほどぉ
・・・え?
検索してみるとわかりますが、
元々は労働しない悪徳資本家に対する言葉だったようです。
そんな言葉が
「資本主義至上主義」の世の中で
違う意味になってまかり通っているとは!
なんだか腹が立ってきました。
自分の無知に対しても腹が立ってきたのでこの辺で。
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補足すると、初出は「新約聖書」である。
「テサロニケの信徒への手紙二」3章10節に「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」という一節がある。
その後、ウラジミール・レーニンが、執筆した論文の中で、「『働かざるものは食うべからず』――これが社会主義の実践的戒律である」と述べた。
元は社会主義思想の、「不労所得で荒稼ぎする資本家達」を戒める意味合いのことばだったのだ。
それが今では新自由主義思想下で、庶民を煽り立て苦しめる言葉として使われている。
でも庶民が「働かなくても食っていける」時代はすぐそこまで来ているだろうと思われる。
だからもう一度、「働かざるもの食うべからず」という言葉を、悪徳資本家や悪徳政治家や悪徳竹中平蔵に向けて返してやろうではないか。
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